中国地震局によると、四川大地震の被災地で25日午後4時21分(日本時間同5時21分)ごろ、四川省広元市青川県付近を震源とするマグニチュード(M)6.4の余震が発生した。成都や重慶、西安など各地でも揺れを感じた。
青川県文化館で余震のゆれを感じる一瞬
青川県震災救援指揮部の発表によると、震源地は東経105.23度、北緯32.32度で、青川県の観音店郷一帯に位置する。12日の本震発生後では最大規模。
余震による地すべり
地元当局者によると、甘粛省で1人が死亡、700人あまりが負傷した。また、7万戸以上の家屋が倒壊し、損壊は21万戸以上に上るという。大規模な土砂崩れが発生し、復旧したばかりの幹線道路が寸断された。
青川県文化館内で強い余震
新華社は、青川県に隣接する広元市の当局者の話として、家屋の倒壊や土砂崩れで1人が死亡、24人が負傷したと伝えた。また、隣接する陜西省の損失はまだ統計されていないが、
四川省、甘粛省、陜西省三省で死傷者数計1000人以上に上る可能性がある。
負傷者を搬送する兵士ら
中国政府の25日の発表によると、確認された犠牲者が6万2664人、行方不明者は2万3775人に上った。
(編集:章坤良 写真:広元日報・新華社)
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