中国民政部民政局の王振耀司長は１３日午後４時から開かれた記者会見で「今回の災害で死亡した人は１万１９２１人に達した」と発表した。 　　

　王氏は「まだ生き埋めになっている人がいるので、現在の急務は救助だ」と指摘、日本や欧米各国などが支援を申し入れたことについて、「国際社会からの援助の申し入れを心から感謝したい」とも述べた。

　四川省ブン川県で12日午後2時28分ごろマグニチュード7.8の地震が発生した後、胡錦涛国家主席は直ちに重要な指示を出し、負傷者を素早く救助し、被災地の人々の生命の安全を保障するよう要求した。また、中国共産党中央政治局委員会はこの日の夜、会議を開き、負傷者の救助に全力を上げ、最大の努力を払って、地震による損失を最小限に抑えることを求めた。 　

ブン川県の近く綿陽に到着した人民解放軍空軍の空降兵部隊

　国務院は温家宝首相を責任者とする対策本部を設置した。温首相は現在、被災地で自ら救助活動を指揮している。人民解放軍空軍の空降兵部隊６０００人が１３日朝、被災地に向かって出発した。　　　　

　中国財政省はこの日、救助活動に8億6000万元の資金を緊急に拠出することを発表した。 　

　しかし、地震で交通と通信が中断した上に、悪天候が続いているため、救援活動に困難をもたらしている。これについて、温首相は、「13日の深夜までに、震源地に通じる道を開通させなければならない」と強調した。 　

　現在、被災地の発電設備はほぼ安定し、鉄道の輸送や成都国際空港の使用が再開された。

　（編集：章坤良　写真：新華社）

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