福田康夫首相は21日、東京の中国大使館を訪れ、四川ブン(さんずいに川)川大地震の犠牲者に弔意を表し、これからも中国の震災救援活動を支援していくと表明。新華社が伝えた。
東京の中国大使館を訪れる福田康夫首相
福田首相は「今回の地震では多くの人々が犠牲になった。亡くなった方に心からの弔意を表し、中国の人民にお見舞いを申し上げます。中国と日本の両国はお互いに助け合う精神で救援活動を展開するべきで、日本政府は最大の努力を払って、中国が震災とのたたかいに勝利するよう援助したい」などの意を述べた。
弔問後、福田首相は中国の記者に対し「地震の発生後、中国の指導者は自ら被災地に赴き、全力で救援活動を指揮した。中国政府の指導のもと、中国人民は震災救援というたたかいに勝利し、一日も早く復興できると信じている」などと語った。
大地震の犠牲者に黙祷する福田康夫首相と崔天凱大使(右)ら
崔天凱在日本中国大使は日本の政府と国民が行った中国への支援に感謝の意を表し、両国が震災救援分野で協力することは、中国と日本の戦略的互恵関係を体現することになると語った。
一方、宇野治外務大臣政務官は同日、東京の中国大使館で四川大地震の犠牲者を弔問し、必要があれば帰って来た救援隊を再び中国に派遣し、被災地の復興作業に協力する用意があると崔天凱大使に明らかにした。
崔大使は、「日本側の援助は全面的に中日の戦略的互恵関係を推し進める基礎に基づいたもので、胡錦涛主席の訪日がもたらした積極的な影響も反映している。今回の震災救援は、中日の戦略互恵関係のよい検証であり、その重要な役割を裏付けた。これから震災復興作業を強化するとともに、中日両国がこの勢いを保ち、両国関係や両国国民の感情を新たな段階に推し進めることを希望している」と述べた。
(編集:章坤良 写真:新華社)
関連報道
中国、700億元の復興基金を 「里親」の事前登録もブーム
国連、大地震の犠牲者に黙祷 20日まで犠牲者数4万人超
|