四川大地震の被災地・青川県で救助活動をしている日本政府の国際緊急援助隊は17日、女性と乳児の親子の遺体を発見した。日本の救援隊は電磁波人命探査装置やガス漏れ検知装置などを装備している。16日午後7時頃、第2陣の29人も成都に到着し、その足で青川県に向かった。
お悔やみを申し上げる日本の救援隊
援助隊の第1陣31人は青川県喬荘鎮のビル倒壊現場で、16日夕からがれきの下敷きになった被災者の捜索を続けた。3チームに分けて2時間交代で作業した結果、17日朝、出産のため里帰りしていた女性が生後2カ月の女児を抱きかかえるように倒れて死亡しているのが見つかった。
捜索続く日本の救援隊
ロシアの救援隊も同日午後5時30分頃、成都の双流国際空港に到着。ロシア側は今回、国内外で地震救援活動の豊かな経験をもつ専門の救助スタッフや医師を含む50人を派遣し、救助犬や専門の救助機材も持ち込んだ。この救援隊は到着後、さっそく被害の深刻な綿竹市の支援に向かった。
大震災の救援隊に感謝する子供ら
韓国とシンガポールの救援隊もすでに成都入りし、什ホウ市に駆けつけたという。これまでに日本とロシアのほか、韓国、シンガポールからの救援隊の全てまたは一部が被災地に入った。
大震災の救援隊に感謝する子供ら
四川大地震で死亡した人は、16日午後2時までに2万2069人に上った。この内、四川省で2万1577人、甘粛省で364人、陝西省で109人、重慶市で15人、河南省で2人、雲南省で1人、湖北省で1人となっている。また、地震でけがをした人は、17万人近くとなっている。
(編集:章坤良 写真:新華社)
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