甘粛省地震局は20日、20日から22日にかけて四川省平武―甘粛省文県あたりでマグニチュード6−6・5程度の余震が発生する可能性があるとして、警戒を呼びかけた。
四川省地震局も19日夜、同省内で20日までに12日の地震の中心地になったブン(さんずいに文)川県付近の地下が震源になり、規模は最大でマグニチュード7程度になる可能性があると通報してから、同県の被災地では同日夜、深夜に住民が緊急避難し、省都成都市でも数十万人が避難した。
19日の新華社通信は、震源付近のブン川県映秀鎮で、道路の復旧作業をしていた人民解放軍兵士ら作業員200人余りが土石流にのまれ、行方不明になっていると伝えた。
天安門広場で「四川立ち上がれ!」、「中国がんばれ!」と叫ぶ若者ら
一方、北京の天安門広場では19日午前4時58分に半旗の掲揚式を行い、30万人の市民らが集まった。市民らは国歌を斉唱し、「四川立ち上がれ!」「中国がんばれ!」と叫んだ。
中南海で犠牲者に黙祷する中国の指導者ら
温家宝首相は同日、指揮本部の第10回会議を主宰し、救出や負傷者の治療、被災地の疫病防止などの報告を聞いた。温首相は、まず、捜索範囲を拡大すること、疫病防止に力を入れること、犠牲者の身元調査を早めること。さらに、遺族への慰め、孤児、お年寄りや身障者の救援活動に力を入れることなどを強調した。
中国財政省によると、19日午後3時までに、全国の財政部門は、合わせて77億9400万元の災害救援資金を投入したという。
(編集:章坤良 写真:新華社)
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