国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長は24日の午前に中国四川省を訪れ、ヘリコプターで四川大地震の震源地のブン川(ぶんせん)県に入った。温家宝首相も同県に入って潘事務総長と合流、会談した。
震災地で温家宝首相と合流する国連の潘基文事務総長
潘事務総長は記者団に「国連は四川大地震で多くの人が肉親を失ったことに悲しみを覚え、国連と世界各国の人々は全力を上げて中国人民を援助する」と述べ、「国連は被災状況を評価し、今後の再建を支援する具体的な計画を制定する」と表明した。
温首相は、四川大地震で、犠牲者が6万人を超え、最終的に8万人以上に達する恐れがあると述べ、「被災者のケアと、町の再建が課題だ。工場で毎日、3万張りのテントを作っているが、不足しており、国際社会の支援をお願いしたい」と呼びかけた。
記者団に語る国連の潘事務総長と温首相
一方、国務院震災救援総指揮部は23日、13回目の会議を開き、被災地での防疫活動を配置し、再建計画グループの設置を決めた。
会議は、「震災後の伝染病防止はいまの急務である。このため、十分な技術者と関係者を派遣し、防疫薬品を十分に準備しなくてはならない。また伝染病の源を完全に処理し、感染ルートをなくし、食品の安全を確保すべきだ」としている。
(編集:章坤良 写真:新華社)
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