中国本土で初の新型インフルエンザ感染例となった四川省の包さん(30)が回復し、退院した。
退院する中国本土で初の新型インフルエンザ感染者
包さんは米国の大学で学んでおり、9日に東京経由で帰国し、故郷の四川に戻った。北京から四川への機内で発熱やせき、鼻水などの症状が出て、新型インフルエンザの感染が確認された。
退院する中国本土で初の新型インフルエンザ感染者
包さんと接触があったとして経過観察を受けていた省内の157人も17日までに全員、隔離を解除された。
退院する中国本土で初の新型インフルエンザ感染者
一方、中国衛生部は16日23時30分に、北京市が新
型インフルエンザ(H1N1)の感染例を1例確認したことを通報した。これは北京市初の確認例であり、中国大陸では3人目となる。
この患者は18歳の女性で、ニューヨークに留学中の北京市民。この女性は11日、コンチネンタルCO89便で北京に到着し、母親に伴われて帰宅し、その後外出しなかった。13日、女性は体の不調で、14日、病院で診療を受け、16日、中国衛生部専門家グループによって新型インフルエンザ(H1N1)感染を確認した。現在、女性の体温は正常に戻り、病状も安定している。
また、女性の母親や病院へ向かったとき乗車したタクシーの運転手も観察措置を受けているが、異常は見られていない。
中国の温家宝首相は17日、北京地壇病院で北京初の新型インフルエンザ患者と医療関係者を見舞った後、「A型インフルエンザ(H1N1)の中国での感染拡大を防ぐため、われわれは断固として、最大の努力をしなければならない」と強調した。
(編集:章坤良 写真:新華社)
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