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中国国務院、豚インフルで「警戒」強化・・・メキシコで死者152人に
2009 -4 - 28 16:50

 中国の温家宝首相が主宰する国務院常務会議が28日、豚インフルエンザの感染予防策の強化について協議した。

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中国で発表される豚インフルエンザ感染のルートと症状のポスター

 会議では、海外での疫情の進展状況を監視し、国際協力を強化すること、衛生省、国家品質監督検査検疫総局、農業省、およびそのほかの部門が参加する共同予防抑制システムを構築すること、輸出入検査検疫を厳格に行うこと、海外での疫情の進展状況に基づき、観光の衛生安全を提示することを強調した。さらに、感染ルートやワクチン、早期診断、治療や予防の方法に対する技術の研究開発を強化することなども強調された。

 中国衛生部、国家質量監督検験検疫総局、国家旅遊(観光)局など各部門も協力体制を敷いて専門家チームを組織、豚インフルエンザウィルスの遺伝子解析を進める。

 また、疫病発生が及ぼす影響力を判定し、海外からの感染に対する出入国検査検疫体制を検討するなどの防衛制御措置を講じ、予防コントロール試案を完備させる方針という。

 中国国家品質検査総局は、緊急公告を出し、豚インフルエンザ発生地域からの入境旅客に対し、豚インフルエンザ感染を疑う兆候が見られた場合は、入国時に出入国検査検疫機関に自発的に口頭で申告するよう求めた。

 また、最近2週間以内に豚インフルエンザ発生地域を訪れ、入国後に豚インフルエンザ感染を疑う兆候が現れた場合は、直ちに地元の出入国検査検疫機関に通報しなければならないとしている。

 中国広東、上海、江蘇など各出入国ゲートでもここ数日、検疫検査を強化し、豚インフルエンザウィルスの中国国内侵入を厳重に警戒している。

 深セン出入国ターミナルの検疫ゲートでは、検疫係員がアメリカ人やアメリカから帰国した旅行者に対して特に入念なチェックを行っている。全ゲートに「赤外線サーモグラフィーシステム」を設置、出入国客の体温チェックを徹底する。広州、上海、南京などでも検疫検査を強化している。

 先日開催された広州中国輸出商品交易会(広交会)では、広州疾病予防抑制センターと関連部門が、メキシコや米国の出展企業に対し、必要な検査および監視抑制措置を実施した。

  国家質量監督検験検疫総局は27日に公告を発表し、中国が米国とメキシコから生きた豚および豚肉製品の輸入を禁止したことを明らかにした。輸入禁止措置は同日に発効した。

 同局によると、豚インフルエンザ発生のため、メキシコと米テキサス州、カリフォルニア州、カンザス州からの豚および豚製品の直接・間接輸入を禁止する。また、メキシコと米テキサス州、カリフォルニア州、カンザス州から輸入される豚・豚肉製品の「輸入動植物検疫許可証」の発給を停止し、発給済みの「輸入動植物検疫許可証」は取り消す。このほか、郵送によるまたは旅客が持ち帰ったメキシコ、米国からの豚・豚肉製品の入境を禁止する。発見した場合は、例外なく返送または廃棄処分とする。

 メキシコの保健相は27日深夜(日本時間28日午後)、地元テレビに対し、豚インフルエンザに感染した疑いのある死者が3人増え、152人に達したと語った。

(編集:章坤良 写真:東方ネット) 

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