中国検査検疫科学院の李懐林院長は26日、「中国は豚インフルエンザ感染を検出する能力と技術力をもっている」と明らかにした。
メキシコにいるアベック
李院長は「政府はアメリカやメキシコからの豚インフルエンザ感染者入国を警戒している。検査検疫科学院は検出活動に全力を挙げていく」と述べた。
同院外来伝染病研究の首席専門家である王静博士も同日、「米とメキシコで見つかったA―H1N1豚インフルエンザの侵入を防止するため、中国の関係部門はすでに対策を取り始めた。また、以前のインフルエンザに対する治療は、この新型豚インフルエンザに効果があるので、行き過ぎた心配はしないように」と語った。
メキシコのコルドバ保健相は26日夜、同国の豚インフルエンザによる死者数が103人に達したと発表した。また、感染が疑われる患者数は1614人に増えた。うち、約400人が入院しているという。
WHOによると、アメリカとメキシコで、A―H1N1型のインフルエンザは以前、豚も人間も感染したことがなかった。アメリカ病気制御センターは、「現在、豚インフルエンザに感染した人に対する特効薬がない。臨床で、普段に使っている4つの抗インフルエンザ薬の中で、2つがこの変異した病毒に効果がある」と発表した。
現在、中国では衛生省などの関係部門が専門家を集めて、この豚インフルエンザのウイルスを分析している。中国国家品質監督検査検疫総局は緊急通告を出し、「入国検査検疫機構が感染地域からの帰国人員の体温や検査を行う。感染の疑いのある人は、指定する病院で診察を受けなければならない」と強調した。
(編集:章坤良 写真:新華社)
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