メキシコ市とティフアナで中国人の観光客計120人と居住者80人が6日朝、中国南方航空のチャーター便で上海浦東空港に戻る予定。中国衛生省の防疫専門官や医師も乗り組んだ。
医療観察を受けるメキシコ発AM098便に搭乗していた68人=上海郊外で
上海市政府は昨今、2日間の追跡調査により、メキシコ発AM098便に搭乗していた上海在住の乗客48人と上海以外の乗客7人がすべて見つかったと報告した。さらに乗務員13人をあわせた68人は全員集められ、医療観察が行われている。上海在住の乗客の家族59人も同時に自宅待機が求められている。
医療観察を受けるメキシコ発AM098便に搭乗していた68人=上海郊外で
上海市衛生局の徐建光局長によると、現在医学観察下に置かれている人の健康状態は正常で、今のところ不調を訴える人や発熱した人はなく、情緒も安定しているという。
この航空便に搭乗していた乗客176人のうち、48人が上海を目的地としていたことが確認され、まだ7人が上海に滞在しているとの情報が入った。残りの乗客111人はすでに中国の18省(直轄市)に向かい、その他10人がそれぞれ日本、タイ、香港などの国や地域に向かったという。
AM098便の乗客のうち、すでに出国した人については、衛生部を通じて関係国・地域に知らせ、上海を離れた乗客については、上海市衛生局と疾病抑制センターから通達を出し、現地で医学観察措置を強化するよう呼びかけている。
医療観察を受けるメキシコ発AM098便に搭乗していた68人=上海郊外で
世界保健機関(WHO)世界保健機関は4日夜、21の国と地域で新型インフルエンザが確認されたと発表した。感染者数は1085人に上り、死亡者数は26人となっていた。
WHOによると、グリニッジ標準時の4日夜6時(北京時間の5日深夜2時)、21の国と地域で1085人の感染者が確認されたという。そのうち、ポルトガルでは初めての感染が確認された。
(編集:章坤良 写真:東方ネット)
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