中国外交部は29日、豚(新型)インフルエンザの感染が拡大しているメキシコの政府に対して、500万米ドルの緊急人道援助を行うと発表した。500万米ドルのうち、400万米ドルは物資で送る。
中国で新型インフルの感染予防知識を授ける医者ら
一方、メキシコ、アメリカなどの国で相次いで、人への豚インフルエンザ感染の報告を受け、中国の胡錦涛国家主席は、予防対策をしっかり行うよう、各レベルの共産党委員会と政府に、感染状況に細心の注意を払い、迅速な予防対策と積極的な対応を行うこと、科学的な処理をして、人々の健康と命の安全を守るよう指示を出した。
胡主席はその際、「人間を第一に考えるという原則により、一部の国と地区で発生した豚インフルエンザの感染動向を見守り、すばやく総合的な予防対策、とりわけ、水際での検査検疫を厳しく行い、非常時に備えて技術や物資の準備をしておくよう」各級共産党中央と政府に求めた。また、市民向けの予防知識の広報、とりわけ、国際交流と協力も強調した。
日本国立感染症研究所の田代眞人インフルエンザ研究センター長は28日、ジュネーブ市内で記者団に対し、メキシコを中心に感染が広がっている新型インフルエンザに対する世界保健機関(WHO)警戒レベルに関して、「感染が広がる状況が今後も続き、『フェーズ5』に上げる条件を満たす可能性がある」と語った。
WHOの警戒レベルは6段階で、「フェーズ4」は人から人への感染が地域レベルに広がった状況を指す。
(編集:章坤良 写真:中新社)
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