「中央財政は、50億元(1元約13円)の特別資金を防疫活動に拠出した。地方の各級財政部門も早く特別資金を出すべきだ」―。
警戒を強める上海の病院
中国の温家宝首相は5日、国務院常務会議を主催し、A型(H1N1)インフルエンザの防疫措置をさらに強化していくことを検討した。
会議は「現在、A型インフルエンザ防止の重要な時期にある。20以上の国と地区では疫病が発生した。中国は必ず警戒を強めなければならない」と指摘した。
また、会議は「出入国者の検査検疫を引き続き強化し、医療の救援の準備をしておく。感染者を発見したら、直ちに隔離して、検査、診断と治療を行う。また、A型インフルエンザワクチンの研究を急ぐ必要がある。その上で、関係各国や国際組織との協力を強化し、香港、マカオ、台湾と協力システムを設立して、援助の必要な国と地区に資金や物資、技術などの支援を提供していく」と強調した。
中国とメキシコの両国政府の協議によって、双方はそれぞれチャーター機で相手国に滞在している自国の公民を迎えに行くことになった。
中国のチャーター機は現地時間の5日朝3時5分に、79人の中国公民を搭載し、メキシコシティを離れた。その後、チャーター機はティフアナでも中国人滞在客20人乗せ、帰国することになる。一方、メキシコのチャーター機は5日午後1時2分に上海浦東国際空港に到着した。チャーター機はAM098便に搭乗したメキシコ人乗客と乗組員、及び中国滞在のほかのメキシコ人を迎乗せて帰国する。
上海市の関係部門は「メキシコ人乗客と乗組員たちに行き届いたサービスを提供する」と発表した。
一方、中国政府がメキシコに寄付する第2陣のインフルエンザA(H1N1)対応人道主義医療物資は4日20時メキシコシティ大統領専用空港に到着した。
中国商務部対外支援司の責任者は支援物資がマスク、遮眼帯、手袋、消毒用品、体温計などを含めて計6300箱だと説明した。
中国がメキシコに提供したインフルエンザA(H1N1)対応人道主義援助総額は500万ドルに達した。
新型インフルエンザはカナダでさらに感染者が25人増え、世界でこれまでに感染が確認された人は、22の国と地域で1577人に上っている。
(編集:章坤良 写真:解放日報)
関連報道
中国人200名明日、チャーター便でメキシコから上海浦東空港に戻る
北京・上海、新型インフル患者の接触者へ観察措置・・・農業省、検査キットを開発
|