中国公安省の武和平報道官は1日北京で、「警察当局は、ラサ暴動はダライ・ラマ勢力が画策した"チベット人民大蜂起運動"計画の一部分であり、その目的はチベットで指導的に破壊活動を引き起こし、危機を作り出すためであることという証拠をつかんだ」と発表した。
焼き払われるラサの町=3月14日
武報道官によると、ラサ警察当局が拘束した暴動の一主犯は、ダライ・ラマ勢力の高官の指示に従い、その手下に分裂活動を起こさせたという事実を認めたとしている。
武報道官はまた、「この主犯は2006年11月からダライ・ラマ勢力と暗号で連絡をとり、中国で情報収集活動に従事していたことを認めた。しかし、事件は今審理中であることから、その実名は明かせず、法に基づき、刑事事件として処理している。警察当局はまた、ダライ・ラマ勢力の"安全部門"の一高官の中国領土内での活動網を発見し、さらに一部寺院から銃176丁、弾丸1万3013発、刃物359本、爆薬3504キロ、雷管19万3630個、手榴弾2個を押収した」と述べた。
武報道官はさらに、「チベット青年会議」など7団体は1月、ダライ・ラマの帰還や共産党の撤退などを求めることを決め、チベット動乱49周年の3月10日までの回答を中央政府に要求。満足な回答がない場合は蜂起することにしたという。
消火にあたるラサの消防士ら=3月14日
一方、外務省の姜瑜・副報道局長は1日の定例会見で、ダライ・ラマが3月28日にいわゆる全世界の華人への公開書簡を出したことを受けて談話を発表したことに対し、「ここ50年、ダライ・ラマ勢力は、ずっと歴史を歪曲し、民族間の矛盾を引き起こし、中国の社会安定を破壊し、『チベット独立』を企ててきた。このほど、ダライ・ラマ勢力は、ラサとその他チベット族が集中する地区で暴動を煽動・画策し、民衆の生命と財産の安全に危害を与え、全国各民族人民の大きな義憤を引き起こし、国際社会の非難を招いた。この事件は、ダライ・ラマがこれまで表明してきた『非暴力』という偽りの姿を世界に再び暴いた。その証拠は確かであり、変えることはできない。ダライ・ラマ勢力は、虚言に満ちた書簡を通じて、ラサ暴動と己の関係を否定しようとしているが、これは無駄である」と指摘した。
姜副報道局長はまた、「ダライ・ラマ勢力は一方では、中央政府と接触し、対話したいと繰り返して述べているが、一方では社会に動乱を起こし、世界各国人民や選手たちが心から期待している北京オリンピックの開催を妨害し、中央政府との接触と対話の基盤を破壊している。もし、ダライ・ラマが真に中央政府と接触し対話を行い、祖国の『大家庭の一員』になりたいならば、暴動煽動という破壊活動や北京オリンピックへの妨害活動をただちに停止し、チベットを祖国から分裂する全ての活動を停止しなければならない」と強調した。
(編集:章坤良 写真:新華社)
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