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ラサ騒乱:「死者が13人、警察官が負傷61人」=チベット自治区の主席
2008 -3 - 17 16:21

 中国チベット自治区ラサの騒乱について、自治区のシャンパプンツォク主席が17日午前、北京市内の国務院報道事務室で騒乱後初の記者会見を開き、「騒乱で暴徒は車両56台を燃やし、市民13人を殺害したが、死因は焼死や刺殺によるものだ」と明らかにし、警察側は殺傷性のある武器は使用していないと述べた。

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 暴徒による焼き払われる店舗=14日午後、ラサの町で

 同主席はまた、「治安部隊は発砲しておらず、戦車など人を殺害する武器は一切使っていない」と述べた。重傷者6人を含む61人の警察官が負傷したという。   

 新華社が16日、同事件を詳報した。ラサ市のデプン寺(哲蚌寺)の約300人の僧侶は3月10日午後、国の法律と寺院関連管理制度を無視してラサ市街地に入り、「殴る、壊す、奪う、焼く」の破壊活動を行った。執務警官たちに停止を求められると、恣意的に警官たちを罵って殴り、非常に狂暴に振舞った。同じ日、ほかの地方から経を勉強するためにセラ寺(色拉寺)に来ていた僧侶10名以上は、ジョカン寺(大昭寺)広場で「雪山獅子旗」を揚げ、「チベット独立」などのスローガンを叫んだ。一部の寺院の少数の僧侶は、3月11日から13日に引き続き結集し、反動的なスローガンを叫び、秩序の維持にあたっていた警官たちの抑制を軟弱と見なし、小石を投げ、石灰をまき、お湯をかけて十数人の警官や幹部にケガを負わせた。デプン寺の3人の僧侶は、刃物で自らの体を傷つけて写真を取り、その騒乱を起こした真相を覆い隠して人の目を欺こうとした。騒乱は3月14日には一層エスカレートした。一部の暴徒はラサの八廓街に集まり始め、チベット分裂のスローガンを叫び、「殴る、壊す、奪う、焼く」などの破壊活動を行い、公安派出所や政府機関に暴力で訴え、銀行、商店、ガソリンスタンド、市場などで略奪を行った。

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警官たちを狂暴に振舞う暴徒ら=14日午後、ラサの町で

 初歩的なまとめによると、暴徒たちの破壊活動により、ラサ市の3つの小中学校を含めた22カ所の建築物が燃やされ、数十台のパトカーや民間人の自動車が焼き払われた。そして10人の一般市民が無残にも殺害され、12人の公安警察、武装警察官が重傷を負い、そのうち2人は危篤状態で、国と人民の財産は大きな損失を受けた。

 武装警察が火災現場から580人余りを救出した。それには小学校1校、中学校1校の全校教師・生徒も含まれている。また3人の日本人観光客を救出した。

 ラサの少数の暴徒の野蛮な行為は、チベット社会各界に強烈な憤慨と厳しい非難を引き起こした。仏教協会チベット分会の洛桑巴赤来曲桑副会長は、党と政府が大量の資金を拠出して寺院を修繕し、年老いた人や体の弱い僧侶たちの生活面での困難を解決しているが、ダライ・ラマのグループは暴徒を操って違法な犯罪行為をやらせ、これでは人心を得ることはできないと指摘した。十分な証拠で証明されているように、今回の騒乱は国外にいるダライ・ラマグループが組織的に計画し、綿密に画策して指揮したものだ。ラサのきわめて少数の人たちが行った破壊活動は、ダライ・ラマグループの吹聴する「非暴力」が、世間を欺くための仮面であることを再度証明した。

 チベット仏教の活仏、パンチェン・ラマ11世は15日、ラサで14日起きた社会秩序を重大に損なう殴打、破壊、略奪、放火事件について、祖国を分裂させ、民族の団結を損なうすべての行為に断固反対すると表明した。

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 病院で救急を受ける負傷者

 パンチェン・ラマ11世は人民大衆の生命と財産の安全を重大に損なう少数の者の犯罪行為を厳しく非難し、次のように述べた。これらの者の行為は国と人民の利益を損ない、仏教の目的にも反している。私は共産党と政府がラサでとっているすべての措置を断固支持する。ラサの事態が早急に収まり、社会の安定が維持され、人民大衆が安定、調和した、素晴らしい生活を送り、宗教界と信徒が通常の宗教生活を送れるよう希望している。

(編集:章坤良 写真:チベット自治政府のウェブサイト) 

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