カヌーやカヤックは何千年もの昔から、ポリネシアやイヌイットの人々の移動手段として、また狩りの道具として発達してきた乗り物だ。最も初期のものと思われるものは、6,000年位前に造られた、ユーフラテス川近くのシュメール人の王の墓から発見されている。 　

　カヌーが競技になったのは1866年、イギリスのテームズ川でのレースが初めてのことだった。当時のカヌーはクリンカー張りという、板を重ねて張り付ける方法が使われていた。第１回目の世界選手権大会は1930年、1936年第11回ベルリン大会からオリンピック競技になっている。