競技者は卓球台を挟んで向かい合い、セルロイド製のボール1個を相手コートにむかって打ち合って得点を競うスポーツだ。競技はシングルス、ダブルス、団体戦の3つに分けられている。
卓球の起源について、いろいろな説がありますが、最も一般的なのは、19世紀末ごろイギリスで生まれたというものだ。ある日、テニスの試合を見た後の二人の貴族がレストランの個別の部屋で食事していたとき、シガーの入れ物の蓋をラケットとし、シャンパンのコルク栓をボールにして、大きなテーブルの真ん中に線を引いて、テニスのルールを討議していたそうだ。そのうちに、だんだん盛り上がって、レストランの店員さんやほかのお客さんも集まってきたとか・・・。そのうちの一人は、その様子を見て、思わず「これはテーブルテニスだ」と言った。こうして、卓球が誕生したというものだ。卓球が「テーブルテニス」とも呼ばれているのは、そのためだというわけだ。
用具:卓球台、白いあるいはオレンジ色のボールとラケット
ルール:1試合は、各ゲーム11点先取の7ゲーム制(4ゲーム先取)、または5ゲーム制(3ゲーム先取)で行われる。ただし、10対10になったときはデュース(厳密には10対10はテンオールと呼び、11対11以降をデュース)と呼ばれ、先に2点差を付けた方が勝ちとなる。サービスは2本交代、ただしデュースのときは1本交代になる。団体戦は場合により様々な方式が取られている。北京オリンピックの団体戦では、3人の選手で4シングルス、1ダブルスを戦う方式が採用される予定となっている。
なお、ITTF・国際卓球連盟は1926年12月、イギリスのロンドンで設立され、2000年に本部をスイスのローザンヌに移した。
1988年、韓国のプサンで卓球は初めて五輪に登場した。そして、2008年の北京五輪では、ダブルスの代わりに団体戦が行われる。
2008年8月13日から23日にかけて、卓球の試合は北京大学体育館で行われる。