唐物:日本で流行ってた「中国製造」
2015年 3月 19日10:15 / 提供:
牧渓の『漁村夕照図』
「唐物」は何?
現在、日本の飲食店にはだいたい「唐揚げ」という軽食が見られる。それは中国と関係ない揚げ物に見えるが、日本人は中国からの伝統の中華料理と信じている。また、アメリカ産のトウガラシを日本語では「唐辛子」と言い、これもよく見える「唐物」だろう。では、唐物とは一体何だろう?
唐揚げ
「唐揚げ」実は「唐」とは大きな関係がない。日本国語辞典は「中国或いは他の国からの舶来品の総称」と説明される。元々は唐代からの舶来品を指したが、その後、宋朝、元朝、明朝の中国からの舶来品も唐物と言い、また、西洋からの舶来品も唐物と言った。今日は、「唐物」を中国からの舶来品に限定し、過去の長い時期に、唐物は日本で大流行し、皇室から庶民まで、唐物が好まれた。
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