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(国際観察)安倍政権の「唯一の道」は正しい道ではない
2014年 12月 27日10:02 / 提供:新華網日本語

「唯一の道」の冒険

 しかし、安倍首相の「唯一の道」は平坦ではなく、恐らく危険な道更には誤った道を歩むだろう。

 まず、安倍首相は民意の自分への支持を明らかに過大評価している。

 今回の総選挙で、自民党の獲得した議席数は引き続き大きな優勢を維持したが、それは大多数の民衆の安倍政権支持を代表したのではない。投票率が過去最低を記録したため52%にすぎず、それゆえ実際に自民党の獲得した票の割合は全有権者の4分の1に達していない。

 事実上、世論調査では、集団的自衛権、原子力発電所の再開、沖縄の米軍基地、憲法改正などの具体的な事例のうち、民意の安倍政権に対する反対は一貫して賛成よりも高いのだ。

 次に「アベノミクス」の前景は不透明。

 安倍政権の一連の施政重点を思惑通りに実施する前提は、「アベノミクス」に目に見える、手で触れることができる、持続可能な成果が現れることだ。しかし、日本経済は6ヶ月連続でマイナス成長となった。国際評定機関は、日本の国際信用格付けと展望を下方修正し、「アベノミクス」に警鐘を鳴らした。民意調査によると、6割以上の国民がその効果に対し疑問を抱き、否定する姿勢を示した。「アベノミクス」が破産すれば、憲法改正などはすべて「浮雲」になる可能性が高い。

 さらに、地域へのマイナス影響を軽視できない。

 あるアナリストは次のように分析する。安倍首相の歴史修正主義、軍国主義、大国主義に基づくいわゆる「政治の抱負」は、継続的に地域摩擦を引き起こし、地域の安定に影響を及ぼす恐れがある。この動きは裏を返せば日本の経済復興と対外イメージに甚大な衝撃を与えるだろう。



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