中国共産党中央政治局委員・上海市委員会書記(トップ)の兪正声氏は29日午後、上海西郊賓館で中国国民党主席の呉伯雄氏と会見した際に、台湾企業の四川大震災への援助に感謝の意を表した。
握手する呉伯雄主席(左)と兪正声書記
兪書記は、「今回、四川大震災に対し、在上海の台湾企業が計3億元(1元約14円)を震災地に寄付しており、上海人民が非常に感激しています」と述べた。
会談する呉伯雄主席(左)と兪正声書記
これに対し、呉主席は、「在上海の台湾企業や海峡対岸の台湾同胞も自発的震災地へ援助するのは両岸人民の血脈のつながりであるといえます」と語った。
これに先立ち、呉主席は28日午後、北京で「胡錦涛共産党総書記と1時間にわたる会談を行った。その成果に満足している」とし、「双方は、相互信頼を深め、小異を残して大同に就き、共存共栄の局面をともに切り開くことで合意した。今後双方が全力を上げて取り組めば、毎週末に直航チャーター便を運行することや大陸住民の台湾観光などの問題は早めに実現できると信じている」と述べた。
一方、台湾海峡交流基金会の江丙坤会長は29日午前、大陸側の海峡両岸関係協会の招きに応じて、6月11日から14日にかけて北京を訪れ、海峡両岸の間を週末に運航するチャター便のことや、大陸観光客の台湾旅行について話し合うことを明らかにした。
(章坤良 写真:東方ネット・新華社)
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