香港返還10周年にあたる7月1日、各種の記念行事が開催されている。
香港会展中心で1日午前9時(日本時間午前10時)、香港回帰祖国10周年大会(香港祖国復帰10周年大会)が始まった。大会には胡錦涛国家主席、香港特別行政区政府の曽蔭権長官、前長官で中国人民政治協商会議委員の董建華氏などが出席した。
同大会は香港特別行政区第3期政府の就任宣誓式も兼ね、曽蔭権長官が宣誓を行った。会場は10年前の1997年7月1日、中英政府が香港の政権返還儀式を行った場所でもある。
香港返還10周年パレード
これに先立ち、胡主席は6月30日夜、香港特別行政区が主催した歓迎宴に出席し、「一国二制度」を賞賛するスピーチを行った。
胡主席は、香港が90年代末の通貨危機や2002−03年の新型肺炎SARSなど「雨風」があったにもかかわらず、発展を続けることができたのは、一国二制度のもとで、香港の人々が「それまでなかった、主人公としての熱情を持ち、国家と香港を愛する光栄ある伝統と豪胆な精神を引き出した。互いに助け合い自ら努力を続けた」からだと表明。
香港の現状については「すばらしい局面にある」と述べ、「香港社会の各界の人々が、一層大切にするに値する」として、「香港市民が、出身階級、分野、団体、宗教、主義にかかわらず、国家と香港全体の利益のために力を合わせて香港の長期的な繁栄と安定を維持すべきだ」と述べた。
(章坤良 写真:新華社・東方ネット)
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