雨後の虹が空に浮かんでおり、救援物質を運ぶトラックが道路で走っていた・・・。黒竜江省南東部にある火山口国家森林公園へ取材にいく途中、この一幕を眺めた。(牡丹江=章坤良 写真も)
だが、牡丹江の住民・韓三さん(41)にとって、雨後の虹の美しさを観賞する気分はなく、「沙蘭鎮の大惨事を招いた一因は当地の森林乱伐だと見ているのは私だけではないのです・・・」と呟いた。
黒竜江省の牡丹江寧安市の沙蘭鎮で10日午後、洪水による山津波と土石流が発生し、学生ら117人が犠牲になった。災害発生後、地元の政府は全力を上げて捜索と救援を行っており、部隊の士官や兵士と救援チームあわせて1000人余りが救援活動をしていた。
関係者によると、山津波と土石流が発生してすぐに、地元の住民が沙蘭鎮の派出所(警察署)に警報の電話をかけたが、担当者が不在だったと言う。その後、同鎮の派出所所長と書記が職務怠慢で拘束されている。
これに対し、同省寧張左己省長は安全対策での責任を認め、中央政府に対して処分を求める考えを表明した。
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