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中国の北車と南車が合併へ 世界の軌道交通設備製造の「ビッグマック」を作り出す
2014年 10月 30日21:05 / 提供:新華網日本語


   海外市場で躍進すると同時に、これらの企業2社が海外で互いに競争する「マイナス効果」が次第に表面化し、相互の価格引き下げと悪性競争が度々、繰り広げられた。

   「南車と北車の統合で、内部消耗を回避することが可能になり、中国高速鉄道が海外市場を開拓するためにプラスとなる。」中国工程院の王夢恕院士はこう語る。

   ある業界関係者は、合并と統合は手段の一つに過ぎず、悪性競争を防止することがカギだと見ている。旧鉄道部は、海外市場を地域別に中国南車と中国北車の2社に割り当て、悪性競争の回避を試みたこともあった。

   ドイツ軌道交通の権威ある機関が出版した『世界鉄道技術装備市場』の推算によると、世界の軌道交通装備市場の規模は現時点で1430億ユーロ(このうち半分はアフターサービス)に上る。且つ2011年から2016年までの年平均増加率は3.3%で、市場シェアは依然として上昇の余地がある。

   中国が世界軌道交通業界において最大の市場であることは疑いない。世界では現在、16の国と地域が高速鉄道を建設し、運営している。昨年末時点で、中国の高速鉄道の総営業距離は11028キロに達し、他国の高速鉄道の営業距離を合わせた距離にほぼ相当する。また、高速鉄道の建設規模は1万2000キロに及び、運営を開始している世界の高速鉄道において運営距離が最長、建設規模が最大の国だ。都市軌道交通については、昨年末時点で全国36都市の軌道交通網計画と建設が認可され、総延長距離は5790キロに達している。      

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