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右傾化しながら善意を示す安倍氏、本心はどちらにあるのか?
2014年 10月 26日10:33 / 提供:チャイナネット
  それでは、米国は本当に虎を山に放とうとするだろうか?これはまず、中米関係およびその実力の変化に左右される。双方の実力が、中国にとって有利な方向に発展すれば、米国は自ずと日本を放任し、日本の力を借りて中国をけん制し、バランスを求めるだろう。中国にとって不利な方向に発展すれば、日本を引き締める。次に、中日関係およびその実力の変化に左右される。これが中国にとって有利な方向に発展すれば、米国は日本を放任し、不利な方向に発展すれば日本を引き締めるだろう。それから、日本および国際社会の反応に左右される。日本が過度に軍国主義復活を急ぎ、周辺諸国から強い反発を受ければ、米国は日本を引き締めるだろう。もちろん日本が自ら中国に歩み寄るという可能性があるが、米国はより大きな譲歩をその交換条件とするだろう。ゆえに米日同盟には、実際には裏と表がある。

  それから、安倍首相は中国との首脳会談を世界に見せつけようとしている。これはアジア太平洋と世界における孤立から脱却し、ボールを中国側に蹴るためだ。安倍首相はアジア太平洋を頻繁に訪問し、宣伝を繰り返し、カネをばらまき中国対抗の仲間を集めようとしているが、効果はごくわずかだ。アジア太平洋諸国のうち、公然と日本側に立ち中国と対抗しようとする国は現れていない。中国を挑発し、中日の対抗をこしらえ、アジア太平洋で対中同盟を構築しようとする安倍首相の取り組みは、「孤独な日本」を際立たせ、日本を不利な国際環境に置くだけだ。また安倍政権による集団的自衛権の行使容認は、日本が平和憲法の束縛から脱却し、「集団的自衛」を名義とし武力を行使し、日本の「限定的」な武力行使の権利を「無限」の自由に変えることを意味する。このすべてがアジアから警戒されており、日本の脅威が注目の焦点になっている。

  安倍首相が中国との首脳会談実現を急ぐのは、中日関係の修復を苦境を脱する活路とするためであり、その場しのぎの策に過ぎない。両国の首脳会談実現に向け、日本は絶えず善意を示しているように見える。しかし安倍政権と与党は、中国との会談の条件の受け入れに対して強硬な態度を示している。ゆえに中日首脳会談の機はまだ熟していないと言える。しかし現在の中日双方の民意を見ると、中日の和解と関係改善の機は熟している。これは中日関係のより注目すべき発展の流れかもしれない。

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