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日本のトヨタ、空飛ぶ車の開発に出資

2017年 5月 18日10:06 提供:新華網日本語

外国メディアによると、自動運転車がまだ商品化されていない中、空飛ぶ車の研究・開発ブームが訪れている。日本のトヨタ自動車は、空飛ぶ自動車の研究・開発事業に参入し、2020年の東京オリンピックまでに商品化し、開会式での有人飛行を目指す考えを示した。

報道によると、トヨタはCartivatorチームが開発する世界最小の空飛ぶ車「SkyDrive」に出資する。このプロジェクトの資金はこれまで、クラウドファンディングで集められていた。

Cartivatorは2012年に空飛ぶ車を開発するために発足されたチームで、現在30人が所属し、その多くが空いた時間を利用して開発している。業界関係者や企業からの支援もあり、日本のドローン専門家、徳島大学機械工学科の三輪昌史准教授、有名なオンラインゲーム開発会社ガンホー・オンライン・エンターテイメントの創始者・孫泰藏氏らも支援している。Cartivatorの代表を務める中村翼氏はトヨタの従業員だが、彼が開発する空飛ぶ車はトヨタのプロジェクトではなく、ビジネスコンテストで優勝しアマチュア事業である。

「SkyDrive」は世界最小の空飛ぶ車になるという。2015年6月に開かれた起業者向けイベントで、実物の5分の1の試作モデルが初公開され、注目を集めた。

「SkyDrive」はリチウム電池で動き、地面走行用の3つのタイヤ、4つの角にプロペラがついており、それぞれのモーターで動く。操作方法について、チームは体の重心を移動させて機体を動かす方法を開発する方針。走行と飛行の時速はいずれも100~150キロ、航続距離は地面走行が50キロ、飛行だけだと約50キロになる。

プロジェクト担当者は、2018年末までに有人飛行テストを実施し、2020年に商品化する考えを示しており、これは東京オリンピックの時期でもある。彼らは「SkyDrive」を使って東京オリンピックの聖火を灯したいと考えている。

日本のトヨタだけでなく、米国のベンチャー企業や飛行機メーカーもこの分野で活発な動きを見せ、米国の配車アプリUberやGoogleの共同創業者ラリー・ペイジ氏らも支持している。Uberは4月、2020年までにダラス・フォートワースとドバイで空飛ぶ自動車の配車サービスを開始する意向を示した。またその前には、ラリー・ペイジ氏が新設企業Flyer の空飛ぶ車の開発に支援したことを発表した。そのほかに、欧州の飛行機メーカーのエアバスも空飛ぶ車を研究・開発中で、2017年にテスト飛行を実施する見通し。

渋滞や大気汚染の問題がある都市部で、電気自動車や自動運転車は問題解決の唯一の方法ではないようである。空飛ぶ車は垂直に離着陸し、道路の交通量を大幅に減らし、渋滞問題を完全に解決できる。しかし、空中管理の問題も新たに生まれる。低空飛行する大量の車をどのように管理するかが問題である。また、空飛ぶ車の安全性の問題もあり、墜落した場合の地上にいる人に危険が及ぶことも考えなければいけない。

(チャイナネット)