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2019年 6月 11日9:21 提供:東方網 編集者:王笑陽
毎年「高考(大学統一入学試験)」の国語試験が終わると、各省の作文のテーマが人気の話題となる。今年もまた例外ではない。
四川省の今年の課題は、漫画「卒業前の最後の授業」を見て文章を書くことだ。漫画には先生1人と本を読んでいるらしい生徒2人が、中国の伝統的な水墨画の筆遣いで描かれている。そしてその下に、「卒業前の最後の授業。先生は、『あなたたちはもうちょっと本を読みなさい。私もあなたたちをもうちょっと見るから』」と書いてある。
今年四川省の作文テーマ:漫画「卒業前の最後の授業」を見て作文する
このテーマについて、「ちょっと意外なテーマだったが、でも感動した!」とコメントした人が多かった。また、受験生が感動して実感を込めて書くことができるので、「書きやすい」、といった評価もあった。
この漫画の作者、林帝浣氏もすぐに話題に上った。
「小林漫画」の作者·林帝浣
中山医科大学臨床医学学科を卒業した林帝浣氏は、元々はプロの漫画家ではなかった。しかも、最初に彼の名が知られたのは「小林漫画」ではなく、水墨画。2016年に、中国の伝統的文化である「二十四節気」をテーマとした水墨画で注目されるようになった画家だ。
「二十四節気」シリーズの一部:雨水(左上)、立春(右上)、立夏(左下)、処暑(右下)
その後林氏は、中央テレビの番組「中国詩歌大会」の制作チームからの依頼で描いた詩歌を主題とした10枚の水墨画で好評を博した。
「中国詩歌大会」のために描いた水墨画