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大手中国動画プラットフォームの「二更」は日本チャネルを開設

2017年 6月 2日15:24 提供:東方ネット 編集者:範易成

 東方ネット2日付:中国動画コンテンツプラットフォームの「二更」は6月1日、初の海外チャネルとなる「更JAPAN」を開設した。オリジナルコンテンツを中国ネット全ルートで配信する二更が今回開設した日本チャンネルはグローバル戦略の一環とみられている。東方ネットではこのほど、二更上海支社を訪ね、副総裁の王海氏にインタービューを行った。

 グローバル戦略

 二更では昨年、台湾のサイバーエージェントと提携し、アジアなど海外市場への進出を開始しているが、このほど日本に事務所を設立、上海のチームと一緒に「更JAPAN」を運営するという。

王海氏は二更はグローバル戦略を推進している、と述べた。今年、中国の30以上の都市で事業を展開するほか、日本、韓国、北米など海外の地域でも順次事務所を設立する計画がある。「日本と中国は一衣帯水の隣国。文化などいろいろな分野で緊密な繋がりがあるので、二更初の海外チャネルは『更JAPAN』となった。日本のコンテンツで、より多くの中国の人々が日本を深く理解するようになって欲しい。」と王海氏は語った。


日本で撮影する二更のスタッフ

 知られていない日本の美しさを発見

 「更JAPAN」のコンテンツについて王海氏は、「二更の特長は普通の人々の物語を紡ぐことだ。日本チャンネルでも両国にいる一見普通の人の特別なストーリーを発信していく。そして上海在住の日本人と東京在住の中国人が多いことから、上海と東京、この2つの都市にフォーカスをあて、『2つの都市の物語』のようなコンセプトに基づいてコンテンツを制作する。」と語った。ほかにも日本文明発展の軌跡、ハイテク製品、産業経済、社会習慣、生活理念、文化芸術、観光名所、美食、それに中国との歴史の淵源に関してなども「更JAPAN」のテーマとして取り上げる。

 制作では日本事務所のスタッフが日本で撮影する内容を探し、テーマを上海チームのメンバーと検討する。撮影は監督やカメラマンが日本に赴き、日本チームと協力して撮影する。今のところ「更JAPAN」は週に1本の動画を発信しているが、将来的にはコンテンツの制作スピードを速め、週に2本の動画を発信する予定だ。

 ルートの影響力で海外ビジネスを展開

 ビジネスの展開に関して運営総監督の賀文嬌氏に話を聞いたところ、これまですでに日本の複数の地方都市や、文化に関わる動画、日本企業の広告動画などを制作したとのことだ。二更の持つオリジナルコンテンツ以外にも、中国全ネットの動画サイト、アプリ、ウィチャット、微博での二更の発信ルートは、日本企業や組織にとって最も魅力的な重要ポイントと言える。

 賀文嬌氏は「二更は日本チャンネルの設立によって、日本企業やパートナーに広く知ってもらえるようになり、中国に進出したいと考えている日本企業にサービスの提供が可能になる。将来的には日本のメディアルートを開拓し、中国のストーリーを日本でも広めたいと考えている。」と話した。