3月になりました。勤務を終えて上海を去られる方、新たに来られる方と何かと忙しい季節です。最近、日通の現地法人である上海通運のトラックをよく見かけるようになりましたが、きっと中には駐在員の方々の荷物を満載しているのでしょう。
さて今回は新たに上海に来られる方へ住居探しのアドバイスをしたいと思います。まず圧倒的に多いと思われる会社の借り上げ社宅ですが、ここ数年、日本の経費節減を上回る程に上海の家賃は低下傾向にあり、高級住宅地の古北新区では3年前の半額という物件もあります。これについては今でも市の中心部で大規模マンションの建設が続いている事などから想像しても今後数年間、家賃の反転は起こり得ないでしょう。
ただ貸す側からすれば、外国人向けマンションがまだ少ない時期に建て、既に投資資金回収を終えてしまった人は別として、ここ2,3年に竣工した物件では当初5年程度で回収できる等とんでもない甘い期待で借金で建てたケースも有り、付加価値を付け何とか高く貸そうと努力しているので、借りる側は喜ばしい限りです。まさに90年代初頭に駐在し、「没有」と「不知道」の嵐の中で想像を絶する苦労をされた大先輩の駐在員には最大の感謝の意を表するべきです。上海を小さい子連れでも安心して暮らせる街にし、世界最大の日本人学校ができるまでに育ててくれたのは先輩方なのです。
さて具体的なチェックポイントは以下の通りです。
- 家具、家電付きの場合はきちんと使用に耐える事を確認しましょう。古そうな機器は交換を申し出ましょう。パソコンを買ってもらった例も有ります。強烈な借り手市場なので契約するまでが勝負です。
- 家賃は低下傾向です。契約は短めに。デポジットは少ない所を。
- 高層住宅ではエレベータ数の確認を。3台に1台は故障か修理という名目の管理費(電気代)節約で使えないと考えるべき。
- いざという時、日本語が通じる管理会社は頼りにはなります。
- 入居率の高い物件を借りましょう。両隣空室は防犯上も絶対パス。
- 家族で住まわれる場合は歩いてスーパーに行ける場所を選びましょう。安いとはいえタクシーで食料品を買いに行くのは疲れます。
- 単身赴任の場合、使いもしない昼間のシャトルバスサービスは不要です。クリーニング・サービスが有るところを選びましょう。
大体こんなところでしょうか。それでは良いシャンハイ・ライフを。
|