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転勤の季節(2)
2002 -12 - 23   17:29 )

上海でマンションを探す際、日本と大きく異なるのは立地条件や部屋の大きさだけではなく、付加サービスとしてホテル同様の管理体制を整えている所があり、当然、賃料にも大きく反映されている点が挙げられます。日本でもサービスアパートメントとしてメイドを毎日派遣している高級賃貸マンションや一戸建てもありますが、現実には上場企業の役員といえどもあまり一般的では無いでしょう。

ところがワーカーの人件費が著しく安い上海では、日系企業に勤める現地スタッフでもメイドを使っているケースが見られます。例えば1日おきに午前中だけ掃除や洗濯をする場合で月2、3百元が相場なので、共働きで2人合わせた収入が5千元もあれば使ってみようかという気になるのでしょう。勿論、外国人家庭が外から3百元で通いメイドを探してくる訳にはいきませんから、メイドサービスを提供している管理会社からすると結構良い収益元になっているのかも知れません。ただ物を壊した場合は無限責任で弁償する契約になっていたり、それなりのリスク負担が必要ではあります。

こうしたサービスアパートメントは高級なものになれば、メイドに加えて緑色(有機栽培)野菜、飲料水、クリーニングなどの宅配、設備面ではスイミングプール、アスレチック、ビジネスセンターを備え、24時間の有人警備に加えて更にセコム(現法)と契約した住宅もあります。当然CNN、BBCをはじめ日本の衛星放送も見られます。こうしたサービスを提供しているのは管理会社が一棟まるごと管理している物件であり、投資目的で個人が購入した部屋を借りる場合は衛星放送が映るかどうかの確認からメイド探しまで自分達で行わなくてはなりません。

現在、この両者の間には殆ど同じ立地と広さで家賃に倍以上の開きがあります。ただこうしたサービスアパートメントの至れり尽くせりの恵まれた住環境故に日本に戻れなくなる人もいるそうで注意が必要です。

 
 
 

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