上海市に近く水陸の交通が便利であることや、気候も温暖であるため、海外からの投資も活発である。特徴として台湾（昆山、呉江等）やシンガポール（蘇州）からの投資が多いこと、投資が長江の南側、いわゆる蘇南地域に比較的集中していること、最近はIT関連の分野における投資が多いことがあげられる。 海外直接投資の推移（金額：億ドル） 1995 1998 1999 2000 件数 4,056 1,818 1,925 2,645 契約金額 129.7 75.7 69.8 106.2 実行金額 47.8 66.5 64.0 64.2 主要国、地域別直接投資金額（99年、契約ベース、億ドル） 　　 　　　香港          16.27 　　 　　　米国           8.2 　　 　　　台湾           8.1 　　 　　　ヴァージン諸島  7.1 　　　シンガポール    6.1 　　　日本           6.0

日本企業の進出状況 　　　 富士通、秩父小野田、東陶、富士電気化学、フジクラ、シャープ 　　　　 旭硝子（南京）、松下電工、ソニーケミカル、共立製磁、福田金属箔粉工業 ポッカ、富士フィルム（蘇州）、シャープ、上仲貿易（常熟）、日清製油 オプトレックス、不二製油（張家港）、鐘紡、東鳩（太倉）、マキタ、シマノ スワニー、東洋ダイナム、日本セラミック、日本精工、東洋ゴム（昆山） マブチモーター、信越ポリマー（呉江）、三洋電機（呉県）、東急、住友電工 川崎製鉄、シャープ、アルプス電気、光洋精工、松下電器、大日本インキ 日立マクセル（無錫）他多数 問題点： �@ 商品小売価格指数がマイナスとなっており、デフレ傾向が続いている。 �A 土地が低く、河川、湖沼が多いため浸水や洪水の被害が多い。 �B 蘇北と蘇南の交通のアクセスが不便。省内に国際航空路線が不足。 �C 省内における都市部と農村部の経済格差が拡大している。 �D 国有企業の経営難。特にレイオフ者が１０％強（９８年）。