江蘇省の工業は郷鎮企業(錫山市が発祥とされる)が全国に先駆けて発達したことを背景に、集団所有制企業をリード役に発展してきた。2000年の工業生産付加価値額は3,846.7億元で前年比12.2%増となった。99年の国有及び年間売上高500万元以上の企業における工業生産総額(当年価格)は全国31省市中広東省についで2位の89億1,504万元(対全国比12.3%)となっており、中国の中でも有数の工業省である。
集団所有制工業は現在でも省全体の工業に大きく貢献しているが、特に繊維工業を中心とした軽工業が占める比率が高い(45.4%)。最近では集団所有制企業でも家電製品に有力企業が登場し、外資との競争が熾烈になりつつある。
99年主要工業産品の生産量(カッコ内は全国に占めるシェア)
化学繊維
170.05万t(28.3%)、糸
103.76万t(18.3%)、 シルク
1.33万t(18.9%)、
塩
300.12万t(10.7%)、 洗濯機
185.59万台(13.8%)、
カラーテレビ
387.40万台(9.1%)、 平板ガラス
1,604.19万t(9.2%)、
化学農薬17.02万t(27.2%)、 ソーダ
112.65万t(14.7%)、
セメント
4,378.32万t(7.6%)、 プラスチック106.9万t(12.3%)
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