江蘇省関係部門は「今年、わが省の国内総生産(ＧＤＰ)は一兆元を突破、成長率は11％以上を維持し、江蘇経済総額は新たな段階に躍進したことを意味することになるだろう」との予測を明らかにした。
これは、先頃行われた記者会見で省統計局の湯以倫局長が発表した予測である。彼は「今年年初以降の動向を見ると、全省経済はゆっくりした回復基調にあるのは明らかで、成長速度は“高度成長”の安定した高速道に乗っている。過去３四半期、全省のＧＤＰは前年同期比11.6％増の7362.6億元を実現しており、主要経済指標はすべて近年同期の最高水準を記録し、総体運営状況は予想以上で前年同期、全国平均を超え、経済成長の質、効益も向上している。今後の経済成長も良好な発展を持続してゆく趨勢にある」と述べた。
こうした判断の根拠は、過去３四半期における持続的経済成長動力の形成、新たな積極的要素の増加、市場の主体的な活力の増強である。具体的には投資増加は緩慢になる可能性はあるが急減することはありえず、投資は依然として経済成長の牽引力となっている。省民の収入は増加して、購買力は安定して成長している。政府と企業の国際経済貿易情勢変化への対応が増強されて輸出が増加し、年間輸出入総額は去年500億米ドルを突破しており、今年は700億米ドルを達成する可能性もある。外資利用は衰えを見せず、年間実質外資利用は100億米ドルに達して史上最高を記録した。電子通信製品、自動車、住宅建設市場の需要も旺盛で、関連工業生産を刺激すると同時に、企業在庫の緩慢な増加も工業の高成長維持に有利である。通貨供給量も速やかな増加が見込まれ、中小企業貸付も緩和されて企業金融環境も改善されている。
このほか、省統計局のデータトレースによると、党の13期４中全会以降、わが省経済総額は一貫して全国のトップレベルにランクされ、１、２年毎にステージアップしている。1989年、わが省のＧＤＰは1322億元であった。去年は9000億元を超え、今年は一兆元を突破する見込み。江蘇省ＧＤＰは、この13年間のうち９年間も全国第二位であった。
