関連統計部門が３日明らかにしたところによると、揚子江デルタ地域の都市住民１人当たりの可処分収入は速い成長速度を維持し、１６都市のうちの１１都市の増加率は１２．１％の全国的な平均レベルを超えていた。江蘇省揚子江沿いの８都市がさらに良く、住民収入の増加率はいずれも全国的な平均レベルを上回り、揚子江デルタ地域都市住民収入の増加率上位９位の都市の中で、杭州は１４．６％で３位になった以外、残りのすべての都市は江蘇省揚子江沿いの８都市となり、南京は１６．９％の増加率で１位になったという。

　江蘇省揚子江沿いの８都市のうち、住民１人当たりの収入が最高なのは蘇州で１８５３２元となり、揚子江デルタ地域で６位となった。浙江省環杭州湾７都市のうち、４都市の住民１人当たりの収入は１９０００元を超えていた。上海は、揚子江デルタ地域で唯一の２００００元の大台を突破した都市で、２０６６８元となったという。

　注目されるのは、住民消費の増加率は、収入の増加率に比べ立ち後れ、揚子江デルタ地域において普遍的な現状となっている。１６都市のうち、常州以外の残りの１５都市の住民消費増加率は、いずれも収入の増加率に立ち後れている。如何にして国内消費拡大と消費増大を、合理的な投資規模、輸出増加の良い勢いと結び付け、経済成長をけん引する「３台の馬車」を協調的に進ませるかは、今後の揚子江デルタ地域１６都市が「速くかつ良好な」発展を求める共同の命題であることを意味している。

（編集：高冠毅）