試験会場へのメモ用紙の持ち込みは、カンニング行為として禁止されている。しかし浙江省の浙江工業大学はこのほど、新学期から学内で実施される一部科目のテストに、メモ用紙1枚なら持ち込みを許可すると発表した。

  持ち込みが許可されるメモ用紙はA4サイズで1枚。文字数、内容については制限がなく、裏表も使うことができる。ただし、試験終了後には解答用紙とともに提出しなければならない。浙江工業大学では、持ち込み科目を3科目選択することを義務付け、今学期は計13〜14科目でこの方式が実施される。学生はメモ用紙に手書きで書き込まなければならず、コピーは許可されていない。こうした方式の採用について浙江工業大学教務処の王薇副処長は「学習した知識を応用する力を身につけさせ、単純な暗記ではなく、理解した内容を整理して実際に使えるようにするためであり、同時に紀律ある試験を普及させるため」と説明する。