中国証券監督管理委員会（ＣＳＲＣ、証監会）は「証券公開発行会社の情報開示内容内容と格式の準則第二号（年度報告の内容と格式）」（２００３年改訂）の関連条項に対してさらに改定する方針。今回の改訂では、利益計上会社が配当などを実施しない場合、その理由を詳細に説明することが盛り込まれている。 　　

 今回明らかにされた改定稿では、配当を行わない会社に対する説明責任を強化、ならびに義務付けするもの。それ以前まで、配当や株式分割を行うかどうかに対する説明は義務付けられていたが、配当を行わない理由までは求めていなかった。今回、上場企業の透明性を図り、中小株主の権益を守るために、詳細な説明を行うことを提議。 　　

 そのほか、上場会社の流通株主トップ１０の間、及びそれと非流通株主を含めたトップ１０との関連を説明することも求めている。また、これと関連して、上場会社の実質的な支配権を有している人の明記も義務付ける方向。実質的支配権を有する人と上場会社との関係を図式化することも盛り込まれた 。