新華社北京発
中国公安部反恐怖局は昨今、『公民テロ対策ハンドブック』を出し、公民、特に五輪期間中の反テロ意識向上を目指す。7月20日から、北京市は自動車「単双号走行制限」(車のナンバーの末尾が偶数なら偶数日だけ、奇数なら奇数日しか走行できない)を実施し始めた。中国は五輪警備を本格化した。
反テロは以前から五輪警備活動の重点の一つである。公民の反テロ能力を高めるために、公安部反恐怖局は五輪開催前に専門家を集め、『公民テロ対策ハンドブック』をまとめ、発行した。この『ハンドブック』はテロリズム、テロリストの発見や識別について39の場面を想定し、爆発、銃撃、放火、誘拐、化学・生物兵器による衝撃、核放射に遭う場合の対処方法や非常時にどう自己を救うか、互いに助け合うかなどをまとめた。
7月16日、河北省五輪警備指導グループは国境警備、海軍、河北司法部門などの部門を集め、北京五輪協力都市の秦皇島で五輪警備陸海空合同実戦演習を行った。河北省には五輪協力都市があるほか、北京防衛の責任もある。7月20日零時から、河北省は北京周辺での治安検査を開始し、北京に向かうすべての道路を24時間体制で検査し、「ろ過網」役を果たし、北京周辺の安全確保に全力を挙げる。
従来の五輪では、開会前の1カ月は五輪関連のテロや暴力事件の「危険な時期」である。テロ脅威を前に、中国は国際慣例に基づいて厳密な対策を整備した。例えば、7月中旬に北京に入る車のすべては警察の検査を受けなければならない。7月20日、国内の一部の空港は二次検査を実施し始めた。北京五輪安全顧問の馬マ博士は「五輪警備は平和の年代で戦争以外の最大規模の軍事行動となる」と語った。国際オリンピック委員会(IOC)のロゲ会長は「五輪は競技より警備だ」と語った。
五輪交通規制では、19日午後、北京市の交通管理当局は五輪走行制限措置の補充規定を発表した。北京市政府の認可を受け、北京市と他省?自治区・直轄市から北京に入る自動車が「単双号走行制限」を適用された7月20日−9月20日に、毎日は3時間の緩衝時間を設け、すなわち、零時から3時にかけ、「単双号走行制限」から除外される。