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福田首相辞任の背後にある『人気の謎』
2008 -9 - 5 14:49

 日本の民衆は長期に渡って変化を求めているにもかかわらず、なかなか実現しないという重苦しい気持ちから、日本の多年に及ぶ積み重なった弊害を改革し、新しい希望を実現してくれるような有力な指導者を出てもらいたいと望んでいる。人をびっくりさせるほどの勇気と高い政治的才能の持ち主だけが、派閥林立の政治構造の中で新しい道を作り出すことができる。しかし、これは強者しかできないため、優しい福田首相は人心を得にくく、タカ派にとって有利な国民心理であると言える。

 福田首相の政治も、安倍首相の政治も、積極的に中国を含むアジア国家との外交関係を改善することを突破口としてきたが、国内問題ではこれといった成果を挙げられず、見捨てられてしまった。小泉首相のイメージは、大部分が歴史問題に対する強硬な姿勢からなる。福田首相の後任者になる可能性が最も高い麻生太郎氏もタカ派である。もし麻生氏が首相になったら、短期間で、自民党と野党の戦いをリードし、党内の勢力のバランスを取り、またアメリカの大統領選挙結果もあって、国家戦略を変えていくかもしれない。日本外交は福田首相の政治路線に従って進むかもしれないが、長期的に見れば、現在のグローバル経済の低迷で改革のチャンスを失うため、日本は国連『常任理事国』入りと自衛隊の海外活動などを強化するかもしれない。そのため、アジアの隣国との関係をまた悪化させる可能性がある。しかし、麻生氏は、長期的に政権を維持できるかどうかは、将来起こりうる衆議院解散後の総選挙の中で、自民党をリードし勝利を得られるかどうか次第だ。これもまた大きな変数である。

筆者:張立偉  編集:趙莉)

 
 
 

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