ニュース 上海概観 生活情報 ビジネス情報 留学
 
トップページ>>ニュース>>国際評論
 
東京都知事の『無料PR』 =(付録付き)
2008 -8 - 15 18:45

 日本の東京都知事の石原慎太郎氏が北京五輪開会式に招かれた後、記者取材を受けた。私はこの記事を読み、本当に感銘深かった。

 中国に来て、態度大転換

 確かに、石原慎太郎氏はかつて、中国に対する批判が多かった。歴史観、価値観には人も納得できないものもあった。このため、結局中国に来ることはなく、正常な近所付き合いのチャンスもあきらめた。今回、中国政府は高所から判断し、以前の恨みにこだわらなかった。石原知事をオリンピック開会式に招き、石原氏はカルチャーショックを受けたようだ。中国人民は凶暴、傲慢の虎ではなく、中国人民は熱情的で、親切で、勤勉な人々だ。異なる政見を持つ人を開会式に招いたことは、勇気と自信が必要だ。実践により、これは正しい選択である。

 私は日本へ出張に行った時、こっそりと出版界の友達に『どうして東京都民は、何度も石原慎太郎を東京都知事に選んだのか。もしかしたら東京都民のほとんどはタカ派なのか』と聞いたことがあった。日本の友達によると、東京都民も、あまり石原のタカ派的立場に賛成しないが、日本の学校には教科書採用の自主権がある。右翼教科書は学校での採用比率はとても低く、1%にもならない。東京の大気汚染管理の面でも、石原は大きな役割を果たした。東京の喘息患者の権利を守るために、三大自動車工場の環境保護の基準を上げ、排気ガスの量を減らすよう強く要求した。石原には気迫があると言わざるを得ない。もちろん短所もいくつかあるため、地方の指導者に選ばれるだけだという。

 もし今回、石原が自ら北京に来たのではないなら、北京五輪開会式に褒め言葉を言うわけがない。中国青年を見直すのもあり得ないだろう。もし石原が自ら北京に来たのではないなら、中国青年はただの気が狂った反日青年に見えたかもしれない。もし私が日本へ出張しに行かなかったら、日本の学校で使った歴史教材は、すべて右翼教科書だと考えるかもしれない。『百聞は一見にしかず』。身を持って接触しない限り、互いの理解は増進するわけがない。

 発揚すべき『オリンピック年の経験』

 異なる意見を持つ人に対し、正常な近所付き合いの関係を保つことも必要だ(もちろん、原則立場を捨てるわけではない)。日本は近隣であり、中国の長所は、日本の短所かもしれない。また、日本の長所は中国が学ぶべきものであるところもある。現在、中国が創造したGDP当たりのエネルギー消耗率は日本の7.2倍に当たる。資源浪費の深刻さと技術革新の潜在能力の大きさは分かるはずである。エネルギー政策を設定する時、中国は環境保護、資源効率と技術開発などの問題を総合的に考えなければならない。もし環境保護・省エネ・安全管理・サービスの面では日本の長所を吸収し、他国の長所を学び、中国の新しさを作り出したら、翼の付いた巨竜には、どのような前景が待っているのだろう。

 硬直した喧嘩・論戦・ボイコット・封殺はただ敵意を招き、距離を拡大するだけだ。対話交流を通じて、一致する点を求めて、異なる点は残しておくことこそは、互いの利益と共存共栄を実現することができる。

(筆者:阮永松    訳:趙莉)

付録:

中国国際放送局の報道

石原慎太郎知事、北京オリンピックの開会式を絶賛

 北京五輪の開会式に出席した東京都の石原慎太郎知事は9日、北京で「13億人のすごさを感じた」と開会式を高く評価した。

 石原知事は、開会式の出し物について「中国古代の打楽器『ほとぎ(缶)』を打つパフォーマンスが、伝統を保つとともに現代的要素も取り入れている」と評価。ボランティアについても「とても親切で礼儀正しい」と評価した。

 

 
 
 

このウェブサイトの著作権は東方ウェブサイトにあります。掲載された文字や画像などの
無断転載は禁じられています
本ページにについてご意見やご感想はtoukou@eastday.comまでお送りください