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対日外交関係をどのように判断するか(中)
2007 -8 - 9 15:28

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二、民主党に過度に期待すべきではない

 今回の選挙の後、中国の対日外交は二大政党下における日本の対中政策という賭けに直面しなければならない。対日外交について言えば、中国は長期にわたった経験と人脈を蓄積してきたが、今後の日本の対中外交において、対中関係を含む外交政策が二大政党間の政争になる可能性がある。

 参議院選挙後、安倍氏の「美しい日本」の戦略も輝きを失った。憲法改正と集団的自衛権の問題も、政治日程から外れていく。「戦後レジームからの脱却」のスローガンも、しばらくは捨てられる可能性が強い。今後のある一定の時期、連合政権が視野に入れられ、集中的に小泉時代の急進的な市場主義路線が与えた自民党の支持基盤へのマイナスの影響を調整することになるだろう。

 これまで、中国は本当に民主党の政策を理解していない。日本でも、多くの日本人にとって、民主党の政策はよく知られていない。二つの主な野党の新党さきがけと社会党脱党組が合併して、民主党が1996年に創設された。その後、小澤氏の自由党も加わった。現在、民主党には八つのグループがある。菅直人氏を始めとする元社民連系、横路孝弘氏を始めとする元社会党系、川端達夫氏を始めとする元民社党系、鳩山由紀夫氏を始めとする元新党さきがけ系、羽田孜氏を始めとする元新生党系、小澤一郎氏の元自由党系、前原誠司氏の自由主義派若者議員集団、野田佳彦氏の保守系若者議員集団である。

 この政党のメンバーの考え方は複雑で、共同の目標は政権を得ることだけである。他の問題に対する態度は出身、教育、理想によって、いろいろ違っている。中国では民主党に過度に期待する人も多い。民主党は教科書問題、靖国神社問題に対し柔軟姿勢である。しかし、政権を握ると、状況がかなり変わる。民主党の対外関係は日米関係を核として、同時にアジア外交強化を主張しているが、我々は民主党内に対中関係の発展を妨害する力があるという可能性を重視しなければならない。前代表の前原誠司氏の中国脅威論が中日関係にインパクトを与えたことを忘れてはならない。多くの中国人が民主党に過度に期待することは非現実的である。

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(評論:劉 迪 南方周末 翻訳:鄒トウ)

 
 
 

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