東アジア貿易の新しい構造
発展途上国は経済を発展させ、先進国を追っている過程の中で、まず消費財の輸入から始め、次第に国内で生産するようになり、それから輸出階段に入って、国内産業は輸出によって成長するようになる。この過程の中で資本集中型の生産と生産効率を高めなくてはならない。現在の経済発展まで、中国も基本的にこのモデルに従ってきた。違うことは、中日を中心としての東アジア地区が新しい型の産業貿易構造になったことである。
中日間の貿易、主として織物、電気の設備、電子器具などの労働集約型産業を中心として、中国は日本から材料と部品を輸入し、製品を日本に輸出するという委託加工方式を基にして発展してきた。
高速経済成長によって、中国の市場経済は強くなった。中国、日本、およびに韓国と台湾地区の間の製造業の集中に伴って、すでに国家・地域間の新しい型の生産ネットワークと産業貿易構造になった。ITと関係がある領域を例にすると、日本、韓国、およびに台湾(地区)は、セミコンダクター製造装置と電子の部品を生産し、それから中国の沿海地区で完成品を組み立てるようになった。そしてアメリカあるいは他の国まで輸出している。
一般的に言えば、1人当たりのGDPが1500ドルになった時、車などの大型耐久消費財に対する需要が増え、2000ドルを超えた時、高級アパレルと高級化粧品に対する需要も増え始めた。中国の現在の経済発展は、ちょうどこの段階にある。中国はすでに「世界の工場」になった、近い将来、「世界の市場」になるだろう。
(実習編集:周生傑 作者:姚海天)
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