新華社ウィーン発
ウィーンで開かれた国連犯罪予防?刑事司法委員会第18回会議に出席した中国代表で、中国司法部の陳訓秋副部長は16日、「各国は犯罪取締分野で国際協力を強化しなければならない」と語った。
陳訓秋中国代表は当日、会議で発言し、次のように指摘した。グローバリゼーションが進み、金融危機が広がると共に、国境を超えた組織犯罪、腐敗犯罪、テロ犯罪、他の犯罪は日増しに深刻化し、世界の平和や発展、社会の安定や進歩の大きな脅威となっている。
組織犯罪に対し、取り締まるだけでは根本解決はない。国際社会は協力を強化し、取り締まると同時に、犯罪の原因に狙いを絞り、予防を重視しなければならない。
国際社会の協力強化や総合対策は国境を超えた組織犯罪を防ぎ、取り締まるかぎをにぎるという。
陳訓秋中国代表はまた、中国政府を代表し、「国連は『国際組織犯罪取締条約』や『腐敗対策条約』など関連する国際条約をなるべく早く認可し、幅広い国際司法協力を実務的に展開し、また、関係国と国際組織も途上国に国際犯罪取締能力を向上させる主旨の技術援助を行う」よう呼びかけた。
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