新華社香港発
金融危機はドルを中心とする現行の国際準備通貨システムの弊害を明るみにした。国際準備通貨システムは多元化に向かうべきだと中国人民銀行貨幣政策委員会委員の樊綱氏は25日、香港で指摘した。
当日香港で開催されたクレディスイスアジア投資フォーラムで樊綱氏は現行の国際準備通貨システムを変えるにはやすやすと成功するものではないが、近いうちに両国間通貨スワップ協定、地域準備通貨およびほかの準備通貨手配を後押し、異なる準備通貨システムの競争を奨励すべきだと助言した。
ドルが国際準備通貨としての弊害はますます表面化になりつつある。そのうちドル価値の不安定は一因だ。ほかの経済体は自らの経済安全を守るためにドル準備の増加に重心を置いた結果、デフレ傾向に陥ったほかに、貧困国が資金を富国に貸したという不思議な局面を招いた。こうしたパターンは持久的ではない。そのため、異なる地域の準備通貨を結びつけ、グローバル準備通貨システムを再建すべきだ。ノーベル賞受賞者のスティグリッツ氏は24日にあったフォーラムで指摘した。
インド経済学者は準備通貨になる前提条件はその後ろ盾としての経済と政治分野の十分な安定性にあることから今後10年でドルの地位は依然として代替不能だと語った。
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