マダガスカルの野党指導者ラジョエリナ氏は現地時間の21日、首都アンタナナリボで大統領の就任宣誓式を行い、民族和解の実現を社会各層に呼び掛けた。
ラジョエリナ氏は就任の演説で、武装部隊や各党派、商業団体、宗教信徒および全国民に対し、民族の和解を実現させるよう呼びかけ、さらに首都と全国の秩序と安全を回復させるための措置を講じると公約した。
これに先立ち、マダガスカル暫定政府が任命した閣僚4人は20日、前政権から土地改革省、司法省、財政予算省、国内安全保障省を引き継いだ。
一方、地元のメディアによると、首都アンタナナリボに進駐している軍隊の海軍将官は18日声明を発表し、軍によるクーデターを非難し、25日までにラジョエリナ氏の辞任を要求した。さらに「必要があれば、武力で国を守る準備ができている」としている。
(中国国際放送局・日本語放送)
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