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草の根・人間の安全保障無償資金協力案件の署名式が安徽省で挙行
2009 -3 - 10 11:40

 2009年度「草の根・人間の安全保障無償資金協力」案件の署名式が 3月10日午前安徽省合肥市で行われた。

 安徽省人民政府の文海英・副省長、省外事弁公室の李永勝・主任及びプロジェクトの関係者と在上海日本国総領事館の横井裕・総領事、佐々木明彦・領事、西野幸竜・副領事らが同署名式に参加した。

(編集:章坤良)

付録

別 紙

1.「安徽省阜南県人民病院汚水処理施設整備計画」

被供与団体:安徽省阜南県人民政府(署名者:白 ?・県長)

供与金額:74,289米ドル(約50.5万人民元)

概 要:

 阜南県は、安徽省東北部位置し、主な産業は農産業で、経済基盤が脆弱な国家級貧困重点県である。周辺は淮河の氾濫時に下流の洪水を防ぐ貯水地域とされているが、洪水の多発により、肺結核・出血熱・手足口病等の伝染病が多く、腫瘍・エイズも増加している。

 阜南県人民病院は、県内唯一の二級甲等総合病院で、ベッド数300床、年間外来患者延べ18万人にのぼるが、病室に患者が収まりきらない状態にある。同病院からは毎日320トンの汚水が排出されているが、今後、患者数の増加によりさらに大量の汚水処理が必要と見込まれる。しかしながら、現有の汚水処理施設は、処理能力が質・量ともに不十分で、汚水を十分に処理できていない。また、阜陽市衛生局から生物化学的処理及び消毒処理が可能な処理施設の設置が求められているが、わずかな収入は医療設備改善に充てられ、処理施設設置の資金調達が困難となっている。

 そのため、草の根無償資金協力で、市衛生局の処理基準及び必要な排水量の処理能力を有する汚水処理施設を建設することで、院内の二次感染予防、周辺住民約2万人の飲料水源の安全性の向上、阜南県の環境保護の促進に寄与する。

 

2.「安徽省旌徳県蔡家橋介護福祉施設建設計画」

被供与団体:安徽省旌徳県人民政府(署名者:張 光勇・県長)

供与金額:87,518米ドル(約59.6万人民元)

概 要:

 旌徳県は、安徽省東南部に位置し、農産業を主な産業としており、経済基盤が脆弱なため出稼ぎ労働者が多く、福祉施設での介護ニーズが増加している。

 蔡家橋敬老院は、従来、1990年建設のレンガ造りの二階建ての建物を使用してきたが、老人にとって階段の昇降が不便な上、車の往来が多く老人たちの安全を脅かしていたため、現在、衛生院を臨時で敬老院として利用している。しかしながら、蔡家橋鎮には、現在身体障害、独居等の理由により、介護を必要とする老人が約50人おり、現在の敬老院には収容しきれない状況にある。

 そのため、当該衛生院を取り壊し、草の根無償資金協力で、浴室・活動室・医療室等、介護に必要な機能を備え、収容可能人数を拡充した敬老院を新たに建設することで、入居者の生活環境を改善させるとともに、蔡家橋鎮の介護・福祉環境の改善を促進する。

 

3.「安徽省宿松県許嶺中心衛生院診察病棟建設計画」

被供与団体:安徽省宿松県人民政府(署名者:王 華・県長)

供与金額:87,251米ドル(約59.4万人民元)

概 要:

宿松県は、安徽省南西部に位置し、国家級貧困県に指定されている。農産業を主な産業としており、経済基盤が脆弱で医療環境も整っていない。

許嶺中心衛生院は、当該鎮唯一の衛生院で、70年代にレンガと木材で造られた建造物であるため、老朽化が激しく、危険家屋に指定されている。医療器材は1994年に購入したモノクロエコー診断機1台とX線撮影機1台しかなく満足に治療が行えない上、治療室が足りずに点滴はすべて屋外で行っている。衛生院の収入は、運営に充てるだけしかない程わずかであるため、改築等はできず、増加する患者の需要に応えられない。

草の根無償資金協力で、診察病棟を建設することにより、許嶺鎮の住民5.4万人および周辺各鎮の住民30万人の医療衛生環境及び衛生院医療スタッフの就業環境が改善される。

 

4.「安徽省望江県高士中心衛生院医療技術棟建設計画」

被供与団体:安徽省望江県人民政府(署名者:張 金華・県長)

供与金額:87,249米ドル(約59.4万人民元)

概 要:

 望江県は、安徽省南西部に位置し、省級貧困県に指定されている。農産業を主な産業としており、経済基盤が脆弱で医療環境も整っていない。

 現在、高士中心衛生院で診察及び医療検査を実施している病棟は、レンガと木材で造られた建造物であり、老朽化が著しく危険家屋に指定されている上、産科と放射線科を同一の建物内に設けることは望ましくないと定める県衛生局の基準に適合していない。

 安徽省及び望江県政府では、高士鎮の診療環境の改善を図るため総合棟の建設を進めているところ、草の根無償資金協力で同衛生院に医療技術棟を建設することにより、同鎮の医療技術や安全性が増進し、高士鎮の住民約8万人に対する医療環境が一層向上する。

 

5.「安徽省六安市裕安区獅子崗郷上水道整備計画

被供与団体:安徽省六安市裕安区人民政府(署名者:高 斌・区長)

供与金額:86,784米ドル(約59.1万人民元)

概 要:

裕安区は、革命老区の一つで、安徽省六安市の西部に位置し、国家級貧困地区に指定されている。獅子崗郷は、旱水が頻繁に起こり、鉱物、農林水産資源に乏しい上、辺鄙で交通の便も悪く、経済は立ち遅れており、教育や医療保健の基礎的生活基盤が脆弱である。

獅子崗郷における年間平均降水量は800mmしかなく、当該地域の住民は、飲用水の水源として井戸水から3分の2、雨水のため池から3分の1をそれぞれ得ているが、基準値以上の鉄・マンガン・カルシウムや細菌が含まれ、水質が衛生基準に適合しておらず、人口の約3分の1の人が安全な飲用水を確保出来ていない。周辺地域の住民約5,500人は、長期にわたり、上述の不衛生なアルカリ井戸水等を飲用しているため、23%以上の住民が伝染病や胃腸炎を患っており、健康を著しく損なっている。

草の根無償資金協力で、ダムに設置された給水所から引水する上水道を整備することにより、プロジェクトサイト周辺地域の上水道の普及率は95%以上になり、同地域の住民約5,500人および500頭以上の大型家畜並びにその近隣住民4,000人の安全な飲用水の確保が可能となるうえ、不衛生な水の摂取による疾病の発症率の減少が見込まれる。

 

                                    

 

 
 
 

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