清華大学中国と世界経済研究センターの李稲葵主任は昨今、「現在までのところ、中国経済成長率の下落傾向はすでに歯止めがかかり、成長率は次第に増加している。経済はすでに低迷期を乗り越え、その成長率も上昇し始めて、今年の年末には日本を上回るだろう」と語った。
その根拠について、李主任は、日本銀行の調査報告によると、第1四半期の大手製造業の企業景気指数は、急速に悪化して史上最低を記録、第2次世界大戦後、最も深刻な景気後退に直面しているという。
李主任はまた、「日本が困難なのは、経済成長のパターンが変わっておらず、依然として輸出に依存している点だ。世界経済や米国などの先進国の経済が困難に直面している時は、ハイエンドの耐久消費財へのニーズが下がる。そうすると日本が生産している高級車やデジタルカメラ、パソコン、電子ゲームなども売れなくなり、日本は20数年ぶりに貿易赤字に転落した。こうしたことから見ても、中国経済の景気回復は過度に先進諸国の景気回復に頼らず、国内で努力しなければならない」と強調した。
(編集:章坤良)
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