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外国人平和ボランティア、ハビブ:上海に来てよかった

2018年 12月 28日14:30 提供:東方ネット 編集者:範易成

外国人平和ボランティア、ハビブ:上海に来てよかった

 パキスタンから来たハビブ(Habib)は今年29歳。2009年に上海に留学に来て、卒業後は父と一緒に上海でカーペット店を経営している。彼にはもう一つの顔がある。それは平和ボランティアで、上海の交通違反の取り締まりや市内の安全管理などを行っている。取材に対して彼は「上海に来てよかった」と話した。

 上海店の販売業績が第一位

 ハビブの家族は昔から地元でカーペットの商売をやっている。以前、ハビブや家族にとって中国という国は、遠く、そして神秘的という印象しかなかった。ある時、外交官をしている父の友人がハビブの父に、「中国は未来だ」、という話をした。そこで父は3年かけて上海を研究し、友人の「中国は未来」という言葉の意味を十分に理解する。

 2006年、ハビブの父は上海にカーペットの店を開いた。それに伴いハビブも2009年に上海へ留学し、以来9年間、ここで暮らしている。その間、彼は自分の目で中国社会の発展を見続けてきたが、ビルや地下鉄などインフラの充実以上に彼が感じているのは、中国人の考え方や文化面の変化である。

 彼は常々、上海は包容力の大きい都市、と感じている。世界各国の文化的栄養を吸収するとともに、自身の伝統文化の保護や発展も重視しているからだ。

 家業で扱っているカーペットには、それぞれ特有の文化的シンボルがあって、多くの国で芸術品と見なされている。上海は経済が飛躍的に発展した影響から顧客の購買力が非常に高いうえ、文化的な面からもカーペットの価値を理解できる人が多い、とハビブは言う。「だから、家族が商うカーペット店の中で、上海店の業績が第一位なんです」。

 上海の都市管理に取り組めるのは光栄

 上海で暮らしているハビブが特に幸せと感じるのは、外出した時に安心感があるからだ。彼は中国の警察が大好き。大学の時、ハビブのクラスメイトが交通事故に遭ったことがあるが、警察はすぐに現場に駆け付けて事故を速やかに解決した。その時、中国警察はとても行動力があり、責任感も強い、とハビブは感じた。それに警察官と話してみると、みな英語が上手で、外国人と流暢に話すことができることも分かった。 上海に9年間生活しているハビブは、既に友人から「中国通」と呼ばれている。上海に来たばかりの外国人に、ここで生活するに必要な情報をなんでも教えられるからだ。

ボランティになるハビブ

 2016年8月、長寧区の警察は出入国管理部門と連携して、外国人の平和ボランティアチームを設立した。これはフランス、イタリアなど世界各国からの10人で構成され、ハビブはメンバーの一人となった。ボランティアは自分が住んでいる団地の周りをパトロールして交通の秩序を維持したり、法律法規の宣伝や、新入住民の関連情報登録を督促したりしている。

 この2年間、上海市では特に交通違反の取り締まりや、花火の安全管理など一連の施策を実施してきたが、ハビブもボランティの一員として、これに全力で協力した。

 ハビブは、「上海は飛躍的に発展しているので、都市管理に参加できるのはとても光栄だと感じています。これからもますます多くの外国人が上海に来て生活や仕事をするでしょう。僕は上海に来てよかったと思います」、と語った。

改革開放への望み

(編集:f)