【新華社長春７月６日】吉林省トウ案館はこのほど、日本の中国侵略トウ案のうちの郵便物検閲関連の資料を集中的に翻訳して整理し、研究を行うとともに、最新研究成果を発表した。

　郵便物検閲資料は、吉林省トウ案館が館蔵する日本関東憲兵隊資料の重要な一部分と言える。今回、公開した1937年から1945年までの450点の郵便物検閲資料はすべて日本語で記述されており、約4万5千通の手紙に関連している。このうち日本人と日本人の通信は50%以上を占める。

　資料から、日本憲兵隊が郵便物検査を実施した区域範囲は、偽満州国、華北、華中及び華南地区及びインドネシアのジャバ島に及んだことが示された。手紙の抜粋内容を見ると、主に旧日本軍の焼殺、強姦、略奪といった暴行、戦略的な爆撃、ベラルーシを利用した極東侵略の陰謀、秘密軍事工程の建設及び労働者の強制連行、化学戦と細菌戦の実施、日本が実施した欺瞞的な移民政策、日偽満州当局の経済統制、日本軍人の反戦意識などの８つの方面の内容に関連している。

　郵便物検閲資料は、日本の中国侵略時期に、憲兵隊が日本の軍人、軍隊サービス員、日本人移民、日本の僑民（中国に居留し、日本の国籍をもつ日本人）などの日本の民衆、日本の植民地、占領地の軍政要人及び一般民衆、宣教師、大使館、公使館、領事館関係者などの外国籍住民の手紙の往来、電報、電話、出版物などを対象に秘密検査を実施した。このうち、旧日本軍の暴行、戦争の実態、旧日本軍の統治に危害を及ぼす、又は旧日本軍を利用するのに好都合な内容を反映した部分を削除、差し押さえ、焼却、一部塗りつぶし、原本発送などの処理方法で、抜粋して編集し、月報、又は週報を作成した。

　郵便物検閲資料は、日本の憲兵隊が自ら作成したものだ。手紙の抜粋内容は、完全に日本の中国侵略史の体験者と目撃者の直筆であり、内容が豊富かつ視点が独特で、案例は真に迫るものがある。これらの記述の言い逃れできないオリジナル性、疑うことのできない真実性、反論できない客観性は、日本帝国主義による侵略罪行の揺るぎない証拠だと言える。