【新華社北京6月6日】中国外交部の洪磊報道官は5日の定例記者会見で、中国の主権と利益を勝手に侵害し、下心をもって海上の平和と安定を損なう少数の国の挑発行動に対しては、中国側は断固とした対応をとると述べた。
ある記者は次のように質問した、6月4日、7カ国(G7)首脳会議(サミット)で発表された声明で、現在の東海と南海情勢に対する懸念が示されたが、中国側はこれに対しどのように評するか。
洪磊報道官は次のように表明した。中国は東海と南海の平和と安定を守り、地域各国の協力と発展を推進する堅固な力であり、「国連憲章」の趣旨と原則、国際関係の基本規範、国際法の基本原則を守る堅固な力である。中国は東海、南海を含め自らの周辺地域でのいかなる動揺も最も希望しない国である。中国は領土主権、海洋権益、国の安全を断固守り、また一貫して国際法と国際慣例に従い、関係の海と空の秩序と航行の自由を守っている。直接関係する当事国と共に、歴史的事実と国際法の尊重を踏まえ、双方の協議 交渉を通じ、東海と南海にかかわる紛争を解決するため常に尽力している。これは中国と関係国の重要な共通認識で、地域の大多数の国と人民の利益と期待にもかなっている。しかし、中国の主権と利益を勝手に侵害し、下心をもって海上の平和と安定を損なう少数の国の挑発行動に対しては、中国は断固とした対応をとる。
洪磊報道官は次のように述べた。実践で繰り返し証明されているように、関係国の交渉 協議が紛争解決の最も有効な方法で、紛争の国際化や無関係の国の干渉、紛争介入は解決の役に立たず、問題の解決を難しくするだけで、地域の平和と安定にマイナスである。域外の国は紛争の問題で客観的事実を尊重し、公正な態度をとるべきで、人為的に緊張をあおり、対立を作り出し、地域情勢を複雑にする要因を増やすべきではない。
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