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李克強総理が国務院常務会議を主宰
2014年 5月 23日9:43 / 提供:新華網日本語

 【新華社北京5月22日】中国の李克強国務院総理は5月21日、国務院常務会議を主宰して開催し、節水・水提供重大水利プロジェクト建設を早急に推進し、国のベンチャー投資誘導資金を大幅に増加し、新興産業の発展を促進する方針を決定した。

 会議で、次のような見解が示された。中国が現在、推進する新しい「四化」(工業化、情報化、都市化、農業近代化)と生態文明建設は、水資源を支える保障能力に対し、より高い基準を提示しているが、水利設備の脆弱さが依然としてネックとなっているのは明白だ。中小型水利施設建設に継続的に取り組むと同時に、エネルギーを集中させて全局的で戦略的な節水?水提供重大水利プロジェクトを秩序正しく推進する。特に、中西部の水不足が深刻な地域に調水・飲料水用重大安全プロジェクト、大型ダム、節水灌漑人口水路網を建設することは、十分に緊迫し、必要とされている。これにより、農業基盤を強固にし、食糧の安全を保証し、水資源の利用効率を高め、水生態環境を改善し、集中的で、広い範囲での互いにつながる特別困難地区の貧困から脱却を促進し、地域の協調と発展を推進するために、今後にかけて長期的にポジティブな効果を発揮し、効果的な投資ニーズを増やし、関連産業の発展を牽引し、経済の安定した成長を促進することも可能だ。

 会議で、次のような方針が確定された。全体的計画と重点を際立たせる要求に基づき、今年と来年及び「第13次五カ年計画」期間に、計画に盛り込まれた172項目の重大水利プロジェクトを段階的に建設する。プロジェクトの完成後、年間給水能力は800億立方メートル、農業節水能力は260億立方メートル増強し、灌漑面積が約520ヘクタール増えることにより、中国の骨幹水利施設システムが著しく向上する。一、重大農業節水工程を推進すべきで、重点灌漑地区の節水改造及び水不足が深刻で、生態が脆弱な地区及び食糧主要生産区の節水灌漑プロジェクト建設に重点的に取り組む。二、重大引水・調水プロジェクトを早急に実施し、節水優先、環境保全・汚染対策を強化し、効率を高めて需要を制御し、全体計画で給水量を増減する調整区域、重要経済区及び都市生活用水を適切に保障する。三、重点水源プロジェクトを建設し、都市と農村への水提供及び緊急対応能力を増強する。四、江河湖治水骨幹プロジェクトを実施し、洪水防止、水供給、船舶輸送、生態保護などの要求を総合的に考慮し、洪水、冠水の災害を防止する能力を高める。五、大型灌漑区建設プロジェクトを展開する。高基準の計画を堅持し、東北平原、長江上中流地域などの水・土壌資源条件が比較的良好な地域に、節水型、生態型灌漑区を新設する。会議ではまた、次の内容が求められた。各地域と各部門は改革と刷新に取り組み、協調を強化し、前期作業と審査?許可の進度を加速させなければならない。政府と市場が有機的に結合したメカニズムを構築し、社会資本参加型のプロジェクト建設と管理を奨励し、誘致する。建設資金を適切に管理・運用し、プロジェクトの質を確保し、建設後の使用と管理・メンテナンスを強化する。統一計画は、統括的に税金、価格などの改革措置を講じ、節水効果の向上を促進し、末端関連設備建設を強化し、「最後の1キロ」問題をうまく解決する。重大水利プロジェクトを経済と社会の持続的で健全な発展に向けた堅実な後ろ盾にする。

 会議で、さらに次のように指摘された。中国はイノベーションを頼りに発展を駆動する新段階に入っている。構造?整と産業アップグレードを推進するためには、ベンチャー投資への支援と奨励が必要とされている。政府の投資方式を見直し、中央財政誘導資金の「四両?千斤(小さい力で大きな問題を解決)」の作用をより一層、発揮し、商業資金用ベンチャー投資などの各方面の資金を運用し、競争メカニズムを改善する。これにより、資源の再配置を市場誘導型で確定し、戦略的新興産業とハイテク産業の成長中のイノベーション型中小企業の発展を支援する。これは、イノベーションと起業を奨励し、社会の雇用の機会を拡大し、イノベーション型経済の急成長を促進するために重要な意義を持つ。会議で、次のような方針が決定された。 中央財政の新興産業へのベンチャー投資誘導資金の規模を2倍に拡大し、国の新興産業へのベンチャー投資誘導資金を早急に設置する。また、市場化の効果を長く持続させるメカニズムを改善し、誘導資金の効果的な回収と回転運用を実現し、イノベーション型中小企業への融資の難題を解決する。会議で、次のように求められた。失敗に寛容で、開拓にチャレンジする雰囲気を醸成するため、健全な体制メカニズムを早急に構築し、ベンチャー投資をイノベーション型企業の成長初期段階まで延長することを奨励する。これにより、社会全体のベンチャー投資が活性化し、各種イノベーションと起業に関わる人材が本領と才能を十分に発揮し、新興産業の力強い発展を促進する。

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