Home > ニュース > 中国  > 米国側とサイバー 朝鮮半島核問題で意見交換 常万全国防部長
米国側とサイバー 朝鮮半島核問題で意見交換 常万全国防部長
2013年 8月 23日10:07 / 提供:新華網日本語

 【新華社北京8月23日】中国国防部外事弁公室の関友飛主任は20日、ワシントンで訪米中の常万全国務委員兼国防部長が米国のヘーゲル国防長官、ライス国家安全保障問題担当大統領補佐官とサイバーや朝鮮半島の核問題など共に関心を寄せる問題について深く掘り下げて検討し、それぞれの問題に対する関心と立場を表明したと語った。

 関主任は中国メディアに対するブリーフィングで次のように述べた。

 ▽新しい分野であるサイバーの問題は複雑な要素が多く、中米両国はセキュリティーの面で協力する必要が客観的にあり、双方は戦略 経済対話の枠組みの中でサイバー作業部会を立ち上げ、突っ込んだ協議を始めた。そのほか両軍の間で中米防衛協議の際もサイバー問題が話し合われ、双方ともこの問題を検討する多くの余地と場がある。中国は米国と共にサイバー行動規範 規則について突っ込んだ検討をする用意がある。

 ▽中国の政府、さらには軍が米国の商業部門に対し、ネットを通じて秘密を盗んでいるとの米側の非難に対し、中国は早くから立場を表明している。われわれはそうしたハッカー活動をしたことはなく、実際のところ中国はハッカー行為の被害者の一人であり、米側の独断的な憶測と非難は事実と合致していない。同時に中国はサイバー活動に関する米国の二重基準に賛成しない。中国は関係の国際的規範と基準を確立すべきだと考えている。

 ▽(朝鮮半島の核問題について)中国は朝鮮の核開発に一貫して反対し、同時に半島の平和 安定と交渉 対話を通じた問題の解決を一貫して主張している。常国防部長の訪米中、米側は朝鮮半島の核問題に対する中国の行動を称賛し、協力を続け、問題を早期に処理することを希望した。

 ▽現在、朝鮮半島情勢に緩和の兆しが見られ、朝鮮の指導者も3カ国あるいは4カ国会談の用意があると対外的に表明しており、問題解決の糸口が再び現れている。中国は米国がこの問題でハードルや条件を設けて、この得がたい対話のチャンスを失うことなく、柔軟に対応し、朝鮮と積極的に接触することを呼びかけている。朝鮮半島の核問題は話し合ってはじめて、問題解決の方向に進むことができる。圧力や制裁は問題解決に役立たない。中国は米国が朝鮮半島を対象とする軍事演習を減らすよう忠告している。そうした演習は半島の平和と情勢の安定に無益で、問題解決にも無益だ。中国は米側にこうした関心を伝えた。

 ▽常国防部長は16日から20日まで米国を公式訪問した。主要な目標は習近平主席とオバマ大統領の相互尊重 協力ウィンウィンの新しいタイプの大国関係を築くことに関する重要な共通認識(コンセンサス)を実行に移し、両国 両軍関係の健全な発展をはかることだった。

 ▽中国は、今回の訪問は成功を収め、所期の目的を達したと考えている。訪問期間中、双方は中米の新しいタイプの軍事関係の推進、両軍の実務協力について検討した。中国側はまた安全保障に関する関心、特に両軍関係の発展におけるいくつかの障害について米側に立場を表明した。双方の話し合いは深く、率直 誠実で、友好的なもので、顕著な成果を収めた。

関連記事