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中国本土各地で極微量の放射性物質検出 人体の健康への影響なし
2011年 4月 5日9:32 / 提供:新華網日本語=中国通信社

  日本の福島第1原発事故による中国への影響の可能性について国家原子力事故緊急対応調整委員会は3日、次のように発表した。

  国際原子力機関(IAEA)の最新情報では事故は安定に向かっているが、情勢は依然として厳しく、日本の関係機関は引き続き可能なさまざまな措置をとり、放射能汚染の拡大抑制に努めている。福島の周辺環境放射線レベルは全体的に安定し、一部地域では下がる傾向が見られる。

  3日は中国本土31省、自治区、直轄市の一部地域で大気中から日本の原子力事故で放出された極微量の人工放射性物質ヨウ素―131が検出された。そのうち北京、天津、山西、内蒙古、山東、河南、貴州、寧夏では同時にさらに微量の人工放射性物質セシウム―137と同134が検出された。各地の環境放射線レベルは前日と大きな変化はない。食品と飲料水のサンプル検査では異常は見られない。

  世界気象機関(WMO)とIAEAの北京地域環境緊急対応センター、国家海洋局、環境保護省(国家原子力安全局)、衛生省の観測分析を総合し、福島原発事故による中国の環境および人体の健康への危害はなく、いかなる防護措置も必要ないと考える。